コンヴァノ、保有暗号資産を全量売却へ。売却対象の帳簿価額約87.7億円

コンヴァノが保有暗号資産を原則全量売却へ

ネイルサロンチェーン「ファストネイル(FASTNAIL)」を運営する東証グロース上場企業コンヴァノが、同社および連結子会社が保有する暗号資産(仮想通貨)全量を売却する方針を決定した。同社が7月24日に発表した。株主優待制度に基づく優待品の交付に充てる分を除き、原則全量売却するとのこと。

同方針は、7月24日に開催した臨時取締役会で決定された。売却対象の帳簿価額は、3月31日時点でグループ合計87億6,674万2,000円だという。同社は暗号資産の種類を問わず、7月24日から約3カ月以内をめどに原則全量を売却する。

コンヴァノは、暗号資産の売却で得た資金について、成長性や収益性の高い事業への投資や株主還元への活用を検討するという。具体的な使途は、今後の資本政策や財務状況を踏まえて決定し、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとのこと。

同社は、市場の流動性や価格動向を見極めながら可能な限り速やかに、かつ高い価格での売却を目指す。また市場環境に応じて、暗号資産を分割して売却する場合もあるとのこと。

なお暗号資産の売却に伴い、売却損益などが発生する可能性があるという。一方、同社は売却対象の暗号資産について、前会計年度末に時価評価を実施し、評価損益を計上している。このため、売却の実行が当期業績に与える追加的な影響は軽微になると見込んでいる。

なおコンヴァノは2025年8月4日、2027年3月末までに2万1,000BTCを保有することを長期KPIとする「コンヴァノ 21,000 ビットコイン財務補完計画」を策定した。しかし同年11月21日には、最大2万1,000BTCの取得計画に充てる予定だった資金を事業成長投資へ再配分し、BTC保有を限定的に維持しつつ、市況依存の利益構造から脱却して、本業の成長を中心とする事業ポートフォリオへ再集中する方針を示した。

また同社は2026年5月25日、2026年3月期に計上した暗号資産(ビットコイン)の評価損に係る経営責任を明確にするため、取締役の東大陽氏が自ら退任を申し出て、取締役会がこれを受理したと発表した。東氏は6月27日の第13回定時株主総会終結をもって、任期満了に伴い退任した。

参考:コンヴァノ
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。