バイナンス、フィリピン再参入へ前進。現地パートナーがSECサンドボックスで試験承認

Binanceがフィリピン再参入へ前進

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の現地提携企業が、フィリピン証券取引委員会(SEC)の規制サンドボックス下で、暗号資産関連の商品・サービスの試験開始に関する最終承認を受けた。バイナンス共同CEOイ・ヘ(Yi He)氏による7月2日のX投稿で明らかになった。現地提携企業名は、ブロックショールズテクノロジーズ(BlockShoals Technologies:以下、ブロックショールズ)だ。

今回の試験開始承認により、ブロックショールズはストラトボックスの下で、暗号資産仲介業者(CAI)として試験を進めることになった。なお、初期段階では90日間のシステム統合期間が設けられ、同社は今後、現地のVASPパートナーとのシステム統合を進める予定だという。

統合完了後はフィリピンSECの監督と規制上の保護措置の下で、フィリピン在住ユーザーが、ブロックショールズのグローバル暗号資産サービス提供者(CASP)パートナーのバイナンスを通じて、一部の暗号資産関連商品・サービスへアクセス可能になるという。ただし、このサンドボックスでの試験は現時点で一般向けのサービス再開や取引開始を意味するものではなく、ユーザーのオンボーディングや取引提供には追加の規制対応や承認が必要となる。

フィリピンSECは2024年3月、バイナンスが同国で必要な登録・ライセンスを取得せずにサービスを提供しているとして、同国からのアクセス遮断に向けた手続きを進めていた。

こうした経緯を踏まえ、バイナンスは現地企業との連携を通じて、規制に準拠した形でフィリピン市場への再参入を進めている。バイナンスとブロックショールズは今年5月26日、フィリピンSECの戦略的サンドボックス「ストラトボックス(StratBox)」の下で、規制に準拠したデジタル資産サービスを提供するための提携を発表していた。

その後ブロックショールズは6月11日、フィリピン中央銀行(BSP)認定の仮想資産サービスプロバイダー(VASP)を正式提携に向けた候補先として選定し、デューデリジェンスを進めていると発表した。なお、同社は選定したVASPの名称を明らかにしていない。

今回バイナンスは、ブロックショールズを通じて、フィリピンSECの規制サンドボックスを通じた同国市場への再参入に向けて前進した。

画像:Reuters

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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