ビットバンク子会社Bitbank Ventures、暗号資産クオンツファンド「SPEQTRA」に出資

スペクトラのAI・クオンツ運用技術を評価

国内暗号資産交換業者ビットバンクの子会社ビットバンクベンチャーズ(Bitbank Ventures)が、暗号資産(仮想通貨)特化型のシステマティック・クオンツファンド「SPEQTRA Systematic Digital Assets Feeder Fund L.P.」へ出資したことを6月11日に発表した。なお出資額は公表されていない。

同ファンドは、シンガポール拠点のスペクトラ・インベストメント・リサーチ(SPEQTRA Investment Research:以下、スペクトラ)が投資助言を行う暗号資産特化型ファンドだ。

スペクトラは、暗号資産市場向けにクオンツリサーチを行っており、認知行動バイアスに基づく独自アルゴリズムを活用。トレンド、キャリー、ボラティリティなど複数の戦略を組み合わせた投資助言を行っているという。

ビットバンクベンチャーズは今回の出資について、スペクトラが有するシステマティック運用技術、AI・クオンツ技術を活用した分析・運用技術の専門性、将来的なオンチェーン金融領域での展開可能性を評価したと説明している。

なおシステマティック運用とは、人間の感情や主観的判断を排除し、コンピューターの定量モデルやアルゴリズムで定めたルールに従って売買を行う投資手法を指す。またクオンツ技術とは、数学、統計学、プログラミングを用いて金融市場の分析や投資戦略の構築を行う手法だ。システマティック・クオンツファンドは、暗号資産市場のように24時間365日稼働し、大量の市場データが発生する市場との親和性が高いとされる。

ビットバンクベンチャーズは、AIやデータに基づく自動運用技術の重要性が今後さらに高まるとみて、スペクトラへの出資を実施したという。本出資を通じて、AIやデータ分析技術を活用した分析・運用とオンチェーン金融が融合する領域に関する知見を深めるとともに、スペクトラの成長を支援する方針だ。

今後両社は、暗号資産市場における分析・運用技術の高度化や、新たな金融サービスの提供に向けた協業の可能性について検討を進めるとしている。

ビットバンクベンチャーズは、ビットバンクの100%子会社として、2024年11月に設立が発表された投資会社だ。同社は、暗号資産およびフィンテック領域を中心に、国内外の先進的なプロジェクトへの投資および事業連携を推進している。

なお5月1日、SBIホールディングスがビットバンクとの間で資本業務提携に向けた協議を開始したと発表している。SBIHDは、ビットバンクの連結子会社化を目指し、ビットバンクの株式取得に関する意向表明書を同社へ提出したとのこと。

この件で「あたらしい経済」編集部はビットバンク広報担当者より、「個別の案件に関するコメントは差し控えております。開示すべき事項が発生した場合には、適切にお知らせいたします」と回答を得ている。

参考:ビットバンク
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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