エルサルバドルの戦略的ビットコイン備蓄、7600BTC突破

評価額は約5億600万ドル

エルサルバドルの政府機関「ビットコイン・オフィス(Bitcoin Office)」によれば、同国の戦略的ビットコイン備蓄が7,600BTCを超えている。記事執筆時点(2026年3月31日12:20)の総保有量は7,605.37BTCに達し、評価額は約5億600万ドル(約893.8億円)となっている。

エルサルバドルは毎日1BTCを継続的に積み立てる方針を維持しており、市場の下落局面も活用しながら保有量を着実に増加させてきた。

一方で、エルサルバドルはIMF(国際通貨基金)との14億ドル規模の融資プログラム(拡大信用供与措置:EFF)において、「資産への公的エクスポージャーを制限する」方針を示していた。IMFは2025年2月のEFF承認時点で、エルサルバドル政府によるビットコイン関連関与の制限などを承認条件として挙げている。同政府のビットコイン保有量の増加はこれとの整合性が問われる形となっている。

IMFは2025年12月、EFFに関する第2回レビューに向けたスタッフ声明を公表。政府運営の電子ウォレット「チーボ(Chivo)」の売却交渉が「大きく進展している」としつつも、ビットコイン関連施策については透明性の向上やリスクの軽減を中心に協議が続いているとしている。

エルサルバドルは2021年にビットコインを法定通貨として採用したが、2025年1月の法改正により事業者のBTC受け入れ義務が撤廃され、法定通貨としての地位は事実上失われた。政府は現在、ビットコインを「戦略的準備資産」と位置付けており、備蓄の継続によってその姿勢を改めて示している。

 

参考:発表
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者