米アリゾナ州、予測市場プラットフォーム「カルシ」運営2社を刑事訴追

アリゾナ州がKalshi運営2社を刑事訴追

米アリゾナ州のクリス・メイズ(Kris Mayes)司法長官が、予測市場プラットフォーム「カルシ(Kalshi)」運営のカルシEx(KalshiEx)とカルシトレーディング(Kalshi Trading)を3月17日付で刑事訴追した。アリゾナ州司法長官室が同日公表した。

訴追の内容は、両社が無許可で違法な賭博事業を運営し、選挙を対象とする賭博を提供したというものだ。アリゾナ州司法長官室によると訴因は20件あり、このうち4件は選挙を対象とする賭博に関するものだという。

州司法長官室はこの20件の訴追文書の中で、カルシがアリゾナ州の住民を相手に、プロスポーツや大学スポーツの試合、個別選手の成績に関する賭博に加え、連邦法案「SAVE Act」が成立するかどうかについても賭博を受け付けていたと説明している。

さらに4件の選挙関連の訴因には、2028年米大統領選、2026年アリゾナ州知事選、2026年アリゾナ州共和党知事予備選、2026年アリゾナ州務長官選を対象とした賭博が含まれている。

アリゾナ州法は、無許可での賭博事業の運営を禁じており、選挙を対象とする賭博も別途禁止している。メイズ司法長官は、カルシが予測市場を名乗っていても、実態は違法な賭博事業だと批判した。

一方でカルシExは3月12日、アリゾナ州賭博局(Arizona Department of Gaming)の局長らとメイズ司法長官を相手取り、アリゾナ州による州法に基づく執行を差し止めるため、アリゾナ州連邦地裁に提訴した。カルシは提訴状の中で、自社が提供するイベント契約は、米商品先物取引委員会(CFTC)の排他的管轄権の下にある金融商品であり、連邦法上適法だと主張した。そのうえでカルシExは、イベント契約はアリゾナ州の反賭博法の下でも適法だと訴えた。

なお、アリゾナ州連邦地裁のマイケル・リバーディ(Michael Liburdi)判事は3月17日付の命令で、カルシExが求めていた一時的差し止め命令(TRO)を認めなかった。一方で、仮差し止め請求については今後も審理が続く。

CFTCのマイク・セリグ(Mike Selig)委員長は米国時間3月17日(日本時間18日)、アリゾナ州がカルシを刑事訴追したことについて「不適切」とし、CFTCとして対応を検討しているとXで投稿した。今回のアリゾナ州による措置は、州政府がカルシを刑事訴追した初の事例となった。

参考:アリゾナ州司法長官室カルシマイケル・リバーディ判事
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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