POAPがメンテナンスモード移行へ、新たなオープンコレクティブル基盤の開発へ

POAPが次世代コレクティブル基盤の開発へ

デジタルコレクティブル発行プロトコルのPOAP(Proof of Attendance Protocol)が、3月16日から現行プラットフォームをメンテナンスモードへ移行する。POAP共同創業者兼ゼネラルマネージャーであるイザベル・ゴンザレス(Isabel González)氏が3月13日に自身のXアカウントで発表した。

発表によると、メンテナンスモードへの移行後は、新規のPOAP発行者が発行者向けインターフェースにアクセスできなくなる。一方で既存の発行者は現在利用しているツールを引き続き利用でき、すでに発行されたPOAPも引き続き保持される。またコレクター向けインターフェースには影響はなく、APIや既存のインテグレーションも継続して機能するという。ただし現行プラットフォームは今後アクティブに開発されず、リソース縮小に伴って一部の動作が遅くなる可能性もある。

POAPは、イベント参加やコミュニティ活動などの体験を記録するデジタルコレクティブルとして利用されてきた。ハッカソンなどのイベント参加者に配布される記念NFTのような仕組みとして広まり、これまでに数百のコミュニティと数千の発行者が活用してきたという。

一方で同氏は、POAPの利用について、明確なニッチを見いだした一方で、その外側へ大きく広がるには至らなかったと説明している。成長は限定的で、POAPをより広いデジタルコレクティブルのインフラへ発展させるには至らなかったという。そのため今回の決定により、既存サービスの運用を維持しつつ、新たな取り組みにリソースを集中させるとのこと。

今後POAPチームは、「オープンコレクティブル(Open Collectibles)」の標準と、それを実装するプラットフォームの開発に取り組むという。コミュニティや発行者が、記念したい出来事のためにコレクティブルを作成できるパーミッションレスな仕組みの構築を目指すとしている。

なお現在のPOAPプラットフォームが将来的に新システムと接続される可能性もあるが、その詳細については現時点で決定していないという。

ゴンザレス氏は投稿の中で、「これまでPOAPを利用してくれたコミュニティや発行者に感謝する」と述べ、今後のプラットフォームの方向性については開発の進展に合わせて共有していくと伝えた。

 

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。