スシスワップがソラナ対応開始、ジュピター「Ultra API」統合で

スシスワップがソラナ上での提供を開始

分散型取引所(DEX)の「スシスワップ(SushiSwap)」が、レイヤー1ブロックチェーン「ソラナ(Solana)」上での提供を開始した。2月9日に公式Xおよびプレスリリースで発表された。

スシスワップのソラナ対応では、同社のアグリゲーションおよびルーティング基盤と、ソラナの高速かつ低コストなオンチェーン取引環境を組み合わせるとのこと。スシスワップの既存の取引および流動性関連プロダクトをソラナ側にも拡張する形となる。

取引執行には、ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター(Jupiter)」の「ウルトラAPI(Ultra API)」を統合しており、スシスワップのユーザーはネイティブなソラナ上でのスワップ体験を従来のクロスチェーン取引機能と併せて利用できるとしている。

なお、ソラナ上のトークンスワップおよびクロスチェーンスワップは、発表日から利用可能となっている。

近年、イーサリアム(Ethereum)エコシステムを中心に展開してきたウォレットやDEX、マーケットプレイス、クロスチェーン基盤などが、取引需要の大きいソラナへの対応を進める事例が複数ある。

昨年4月には、NFTマーケットプレイスの「オープンシー(OpenSea)」が、新バージョン「OS2」においてソラナ対応を進めており、まずはトークン取引から提供を開始している。

また昨年5月には、ブロックチェーンオラクル・インフラを提供する「チェーンリンク(Chainlink)」が開発する相互運用プロトコル「CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)」が、ソラナのメインネットで稼働を開始した。同プロトコルにおいて、ソラナは初の非EVM対応チェーンとして組み込まれたとのことだ。

同じく昨年5月、Web3ウォレットの「メタマスク(MetaMask)」は、ブラウザ拡張機能版でソラナのネイティブ対応を開始し、EVM非対応チェーンとして初めて統合した。

さらに昨年10月には、大手DEXの「ユニスワップ(Uniswap)」が、Webアプリ上でソラナ対応ウォレットを接続することで、ソラナ上のトークンのスワップや取引を可能にしている。なおユニスワップについてもジュピターのウルトラAPI統合によりソラナに対応した。

こうした動きからは、イーサリアムエコシステムおよびEVM系プロダクトがソラナへ「移行」しているというよりも、マルチチェーン展開を前提とした取り組みであることがうかがえる。その中で、ユーザー接点の多いソラナを重要な対応先の一つに位置付ける傾向が読み取れる。

スシスワップの今回のソラナ対応も、既存のクロスチェーン取引基盤を維持しながら、取引需要の大きいネットワークへの接続を拡張する取り組みとみられる。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/ustinroque

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あたらしい経済 編集部

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