ハイパーリキッドHIP-3対応のストラティウム、HYPEステーキング・ボールト開設へ

ストラティウムがHIP-3デプロイヤーとして市場展開へ

ハイパーリキッド(Hyperliquid)のHIP-3フレームワーク上で上でパーペチュアル(無期限先物)市場の展開を目指すストラティウム(Stratium)が、HYPEステーキング・ボールトの開設予定を1月7日に発表した。ボールトは、1月21日15:00(UTC)にオープン予定とされている。

ストラティウムは、ハイパーリキッドのHIP-3フレームワーク上でストラクチャード・ファイナンス型のデリバティブ市場を構築するプロトコルだ(ボラティリティ、相関、FX、利回り連動など)。

ハイパーリキッドのHIP-3は、パーミッションレスに「builder-deployed perps(第三者デプロイヤーによるパーペチュアル)」を展開できる仕組み。市場を展開する主体は「デプロイヤー」と呼ばれ、一定量のHYPEをステークしてプロトコルに参加するために預ける保証金を提供する必要がある。この担保金は、市場運営やオラクルの不正行為などが確認された場合にスラッシュされる設計となっており、デプロイヤーが市場の健全性に対して責任を負う仕組みとされている。

これにより、個別のdApp(分散型アプリ)として分離された取引所を構築するのではなく、ハイパーリキッドの統合された流動性および清算基盤を共有しながら、新たな派生市場を展開できるとのこと。

今回公開されるHYPEステーキング・ボールトは、ストラティウムがHIP-3デプロイヤーとして必要となる50万HYPEの担保金を確保する目的で設計されたものだ。ボールトは上限なしで運用され、ボンド要件を超えるステーク分はリザーブとして保持され、将来的な引き出し対応などに活用されるという。

利用者がHYPEをボールトにステークすると、1対1の比率でリキッドトークン「srHYPE」を受け取れる仕組みとなっている。ステークされたHYPEは、ハイパーリキッドのネイティブ・ステーキングによるバリデーター報酬を得るほか、ストラティウムの市場が稼働した後は、同市場で発生する取引手数料の分配対象にもなるとされている。

またステーカーには、ステーク量と期間に応じてポイントを獲得する仕組みも用意されている。これらのポイントは、将来的な報酬やガバナンス参加に反映される設計とされており、プロトコルの成熟に伴い段階的に活用される見通しだという。

ストラティウムによると、同ボールトに預けられた資本は、取引戦略や外部の利回り運用には使用されないという。あくまでプロトコル・ボンドの確保と、ステーキングおよび手数料分配による収益獲得に限定されるとのこと。

一方で、参加にあたってはいくつかの留意点も示されている。現在HYPEをハイパーリキッド上でネイティブ・ステーキングしている場合、アンステークには最大8日間を要するため、ボールト参加を検討する場合はこの期間を考慮する必要があるという。

またHIP-3デプロイヤーの担保金にはスラッシングリスクが存在する。オラクル操作やプロトコルの整合性を損なう行為が認定された場合、担保金が没収される可能性があり、ステーカーの資産もその対象に含まれる。ストラティウムは、保守的な運営方針を掲げており、ボールトのロジックおよびステーキングフローについては、ハルボーン(Halborn)による監査を完了したとしている。監査レポートは、同プロトコルの公式チャネルを通じて公開される予定とのことだ。

なおボールトからの引き出しは、50万HYPEのボンド要件を超えるリザーブの範囲内で対応される設計となっており、初期段階では流動性が制限される可能性があるとしている。

参考:ドキュメント
画像:iStocks/Peach_iStock

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あたらしい経済 編集部

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