アービトラム、ガス代スポンサーシッププログラム「ArbiFuel」を1月末までに実施へ

Arbitrumがガス代スポンサーシッププログラムを実施

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラム(Arbitrum)」による、初期段階のプロジェクトチームを支援するガス代スポンサーシッププログラム「アービフューエル(ArbiFuel)」が2026年1月31日までに実施される。アービトラム財団(Arbitrum Foundation)の公式ブログで2025年5月に告知され、1月6日にもArbitrum DevelopersのXアカウントより案内された。

同プログラムは、初期段階のプロジェクトチームがガス代を気にすることなく、より迅速に開発を進め、自由にテストを行い、ユーザーをオンボーディングできるよう支援することを目的としている。これによりプロジェクトチームは、アプリケーションの開発とユーザー体験の向上に集中できるようになる。

アービフューエルは、スマートウォレット、ユーザーオンボーディングのUX改善、または決済関連アプリケーションに取り組む初期段階の開発者やウォレットプロバイダー、ステーブルコイン関連製品の開発チーム、決済関連アプリケーションを探求するチームなどが応募できる。選ばれたプロジェクトは、ガススポンサーシップ開始後の最初の1年間で最大100万回の無料トランザクションを受けられ、1チームあたり最大1万ドルのクレジットが上限となる。

現在、スポンサーシップは「ピムリコ(Pimlico)」のERC-20ペイマスターを利用して提供されているが、プロジェクトのニーズに応じて他のペイマスターへの拡張も計画されているとのこと。なおペイマスターとは、ユーザーに代わってガス代を支払う仕組みを提供するスマートコントラクトだ。

同プログラムは、イーサリアムの大型アップグレード「ペクトラ(Pectra)」やEIP-7702などによるネイティブスマートアカウントのサポートが加速する中で、チームがこれらの新機能を活用し、新しいアイデアを実現できるよう支援する。アービトラムは、スケーラビリティやツール、そしてガス代のスポンサーシップを通じて、ユーザーフレンドリーなアプリケーションの構築を支援するという。

なお同プログラムでは、チームが自身のコミュニティに対してアービトラム上でのプレゼンスや、アービトラムプロトコル上でガスレストランザクションを利用できる機会について積極的に教育することを奨励している。コミュニティへの教育と認知度向上は、ガススポンサーシップを受けられる可能性を高めるとのことだ。

またアービトラムのエコシステムには、アービフューエル以外にも開発者を支援する複数のプログラムが存在している。例えば、アービトラムチェーン上で特化型AIエージェントやその他のオンチェーンAI製品を開発する開発者に助成金を提供する100万ドル規模のイニシアティブ「AIトレイルブレイザー(AI Trailblazer)」や、クエストブック(Questbook)が運営する年間675万ドル(約10.6億円)の助成金プログラム「アービトラムグランツ(Arbitrum Grants)」などがある。

さらにweb3インフラ開発のアルケミー(Alchemy)による1,000万ドル(約15.7億円)の助成金ファンドや、アービトラムDAO(ArbitrumDAO)から2億2,500万ARBの支援を受けたゲーム開発支援イニシアティブ「アービトラムゲーミングベンチャーズ(Arbitrum Gaming Ventures:AGV)」なども実施されている。

画像:iStocks/LeoTroyanski

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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