イーサリアム次期アップグレード「Fusaka」最終テスト完了。メインネット実装は12/3予定

最終テストネット「フーディ」が有効化

イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「フサカ(Fusaka)」が、最終テストネット「フーディ(Hoodi)」上で有効化された。イーサリアム関連の開発企業コンセンシス(ConsenSys)がXで10月29日に発表した。

フサカのメインネットへの適用は12月3日に予定されている。このアップグレードでは複数のEIP(Ethereum Improvement Proposal:イーサリアム改善提案)が導入され、スケーラビリティ(拡張性)の向上、セキュリティの強化、コスト削減が図られるという。

主な提案として、EIP-7594(PeerDAS) によるレイヤー2のスループット拡大、EIP-7825/EIP-7935 によるガスリミット調整と並列実行(Parallel Execution)への準備、EIP-7939(CLZ)/EIP-7951(secp256r1) によるパフォーマンス向上とゼロ知識証明(ZK)対応の強化が含まれる。

また、段階的な展開スケジュールも公表されている。12月17日にブロブ(Blob)容量の拡張、2026年1月7日に2回目のブロブ容量ハードフォークが予定されており、11月3日にはクライアントアップデートが提供開始される。ノード運営者には30日間の更新期間が設けられるという。

なお今回のフーディでの有効化は10月1日のホレスキー(Holesky)、10月14日のセポリア(Sepolia)に続く最終テスト段階にあたる。開発者らはこれをもってメインネット実装に向けた準備が整ったとしており、フサカは今年5月の「ペクトラ(Pectra)」に続く主要アップグレードとなる。

画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【12/5話題】SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3実証実験、Gincoがカントンのバリデータ、ベースとソラナの公式ブリッジなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告