ジュピター、予測市場機能のβ版公開。ソラナ上で新たなユースケース拡大へ

ジュピターが予測市場機能を提供へ

ソラナ(Solana)の分散型取引所(DEX)集約プロトコル提供のジュピター(Jupiter)が、新たに予測市場機能を展開すると10月22日に発表した。

なお予測市場は、暗号資産(仮想通貨)等の資金を賭けて結果次第で配当を得るものであり、日本の刑法上の賭博に当たる可能性が高い。利用には法的リスクが伴う可能性があるので、注意が必要だ。

ジュピターはソラナ上で最大規模のDEXアグリゲーターとして知られている。トークンスワップ機能に加え、トークンローンチパッド「LFG」やレンディングプロトコル「ジュピターレンド(Jupiter Lend)」、ウォレット不要の送金機能「ジュピターセンド(Jupiter Send)」などを展開している。

今回公開された予測市場機能「ジュピター・プレディクションマーケット(Jupiter Prediction Market)」は、現実世界の出来事を対象にユーザーが「YES/NO」のいずれかのポジションを取って取引できる仕組みを採用している。

現在はベータ版が公開されており、F1メキシコグランプリの優勝者を予測するマーケットが稼働している。ベータ版ではポジション上限や取引総量に制限を設けているとのこと。また複数メディアが、正式版のローンチ予定時期について2025年第4四半期(年内)と報じている。

また同機能は米予測市場プラットフォーム「カルシ(Kalshi)」の流動性を活用している。

カルシは米商品先物取引委員会(CFTC)の認可を受けた予測市場プラットフォームを提供している。

同社は10月、米プロアイスホッケーリーグ「NHL(National Hockey League)」と複数年契約を締結し、リーグ公式ロゴやチーム名を予測市場で使用できる初の事例として注目を集めた。

同社には時価総額100億ドル(約1.5兆円)超の評価で新規出資提案が寄せられている。

近年、予測市場の分野が活発化している。

米ロビンフッド(Robinhood)は8月に同アプリ内でプロ・大学フットボールの予測市場を開始し、9月には取引所クリプトドットコム(Crypto.com)が米スポーツアプリ「アンダードッグ(Underdog)」を通じて予測市場取引を提供予定と発表した。

また分散型予測市場「ポリマーケット(Polymarket)」もソラナ対応を開始しており、オンチェーンと既存金融の両領域で予測市場が拡大する動きが見られている。

参考:コインテレグラフブロックワークス
画像:iStocks/Maximusnd

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