米ナスダック上場のスイグループHD、5000万ドル規模の自社株買い実施

SUIトレジャリー企業が27.6万株を買い戻し

暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の財務資産(トレジャリー)戦略を進める米ナスダック(Nasdaq)上場のスイグループホールディングス(SUI Group Holdings:SUIG)が、普通株式を約27万6,296株を買い戻したと9月24日に発表した。

今回の買い戻しは、新たに承認された総額5,000万ドル規模の自社株買いプログラムによるものだ。同社はトレジャリー保有状況および関連指標の最新情報をあわせて公開している。

発表によると同社は、9月15日から18日にかけて前述した株式数を1株あたり平均4.37ドルで取得したという。

また9月23日時点での同社のSUI保有量は1億563万660SUI。発表時点のSUI価格3.40ドルを基準とすると約3億5,900万ドルに相当する。調整後の発行済株式数8,850万株。これを基準にすると1株当たりのSUIは1.19枚(8月11日時点は0.92枚)となり、ドル換算では1株当たり4.06ドル(同3.54ドル)に増加している。

なおSUIGは、保有するSUIのほぼすべてをステーキングしており、年率換算で約2.2%の利回りを確保。現在の推定日次利回りは約2万1,600ドルに達するという。

また同日時点の時価総額(終値×発行株数)と、SUI保有分に現金等を加えた純資産価値(NAV)を用いた指標mNAV(時価総額÷純資産価値)は約0.81倍となっており、SUIGは純資産に対して割安水準で取引されていることになる。

スイグループは7月下旬にSUIトレジャリー戦略を開始した。旧社名ミルシティベンチャーズIII(Mill City Ventures III)が約4億5,000万ドル規模のPIPE投資を完了したことを機に、同社はスイ財団(Sui Foundation)や複数の大手VCからの支援を受けてSUI取得を進めてきた。その後8月25日には社名を現在の「スイグループ」に変更しティッカーシンボルも「MCVT」から「SUIG」に改めた。

 

参考:プレスリリース
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。