コインチェックG、機関投資家向け暗号資産プライムブローカー「Aplo」買収へ

コインチェックGがAplo買収へ

オランダ拠点の米ナスダック上場のコインチェックグループ(Coincheck Group N.V.:CCG)が、機関投資家向けデジタル資産プライムブローカーであるアポロ(Aplo)を買収すると9月2日に発表した。なお買収額は非公開だ。

プライムブローカー(Prime Broker)は、ヘッジファンドや大口機関投資家に対して、証券の取引や貸借、決済などを中心に、幅広く金融サービスを提供するプライムブローカレッジ(Prime Brokerage)を専門に行う金融機関だ。

発表によると今回CCGは、アポロ買収のための株式売買契約を締結したという。同契約に基づき、アポロの発行済み株式は全て、CCGが新たに発行する普通株式に交換されるとのこと。

この取引は、一定の条件を満たすことを前提に、10月に完了する予定。アポロの創業者4名は、買収完了後も引き続き同社に在籍するとのこと。

今回の買収はCCGが掲げる重要なミッションである「欧州を含む日本国外における個人および機関投資家向け暗号資産関連事業の買収に向けた第一歩」になるという。

具体的に両社は、顧客の資本効率を高めるためのクロスマージンや決済遅延といった資金調達ソリューションや、複数の管轄区域および新たな機関パートナーにわたって流動性アクセスと製品提供の拡大を目指すという。

また両社は、世界市場の高まるニーズに応えるため、デジタル資産取引インフラの革新を推進する他、アポロの実行プラットフォームを使用した顧客サービス提供に関心のある銀行に対しB2B2Cサービスを提供するとのこと。

その他にも両社は、アポロがコインチェックの顧客に提供する一部のアルトコインに大幅な追加流動性を提供できるかどうかについても検討する予定とのことだ。

参考:コインチェックG
画像:iStocks/tampatra・Lidiia-Moor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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