テザーがBit2Meの調達ラウンド主導、少数株式も取得

テザーがスペイン語圏最大級の暗号資産取引所Bit2Meの調達ラウンド主導、少数株式取得も

テザー(Tether)社が、スペイン語圏最大級のグローバル暗号資産(仮想通貨)取引所ビットゥーミー(Bit2Me)の資金調達ラウンド主導および、少数株式取得を8月7日に発表した。なお、取得した株式の数や金額は公表されていない。

テザー社が今回主導したビットゥーミーの資金調達ラウンドは、3,000万ユーロ(約51億円)規模に上るとのこと。このラウンドは、今後数週間以内に完了する予定だという。

ビットゥーミーが調達した資金は、同取引所の欧州連合(EU)全域での事業拡大や、アルゼンチンを中心としたラテンアメリカでの事業強化に充てられるという。

またビットゥーミーは7月28日、EU(欧州連合)の「暗号資産市場規制(MiCA/MiCAR:Markets in Crypto Assets Regulation)」に基づき、スペイン証券市場委員会(CNMV)から暗号資産サービスプロバイダー(CASP)としての認可を取得した。

認可取得により、ビットゥーミーはスペイン語圏で初めてMiCAライセンスを取得した取引所となったという。またMiCAライセンスにより、ビットゥーミーはEU加盟27カ国すべてで事業展開が可能となったとのこと。

ちなみにテザー社CEO(最高経営責任者)パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は、レイヤー1ブロックチェーン「ステーブル(Stable)」が7月31日に資金調達の完了を発表したシードラウンドに出資している。ステーブルは、テザー社が発行する米ドル建てステーブルコイン「USDT」に特化したブロックチェーンだ。

このラウンドは、アルドイノ氏がCTO(最高技術責任者)を務める海外暗号資産取引所ビットフィネックスとハックブイシー(Hack VC)が主導し、総額2,800万ドル(約41.2億円)を調達した。

参考:テザー
画像:iStocks/ChrisGorgio

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。