ナスダック上場企業トロン、最大10億ドル調達可能なシェルフ登録をSECに申請

SECにForm S-3提出

暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の財務戦略企業のトロン社(Tron Inc.)が、米証券取引委員会(SEC)に最大10億ドル(約1,439億円)の混合証券(mixed securities)発行を可能にするS-3登録書を7月28日に提出した。これにより、普通株式、優先株式、債券、ワラントなどを随時発行し、資金調達ができるようになる。

S-3登録書は、既存上場企業が複数種証券をひとまとめに登録する「シェルフ登録(総合発行登録)」の公式登録書類で、あらかじめ上限まで登録しておくことで、市場状況に応じて分割発行が可能となる制度である。

提出書類によると、トロン社は現在「TRXトークンの保有量で最大の公開企業であり、バランスシートに3億6,500万TRXを保有しているという。

トロン社は、ナスダック上場企業SRMエンターテイメント(SRM Entertainment)」との逆さ合併により誕生した企業だ。

SRMエンターテイメントは7月16日、トロン社に社名変更し、旧ティッカー「SRM」からに「TRON」へ変更した。

トロン社のアドバイザーには、トロンの創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏が就任している。

参考:申請書
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者