メタマスク、アーベ活用の利回り機能「ステーブルコインアーン」提供開始

MetaMaskでAave活用

DeFi(分散型金融)レンディングプロトコル「アーベ(Aave)」を活用した、Web3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」の利回り獲得機能「ステーブルコインアーン(Stablecoin Earn)」が提供開始された。メタマスクのブログより7月28日に発表された。

ステーブルコインアーンは、メタマスクモバイル(MetaMask Mobile)で提供されており、現在はAndroid版で利用可能となっている。iOS版については、今週後半に展開予定。ブラウザ拡張機能版のメタマスクエクステンション(MetaMask Extension)は、現時点でステーブルコインアーンには対応していない。

ユーザーはメタマスクモバイルを通じて、ステーブルコインのUSDC・USDT・DAIをウォレット内から直接アーベへの預け入れが可能とのこと。すべての操作はメタマスクモバイル内で完結し、本人確認(KYC)や仲介業者は必要ないという。

またステーブルコインアーンにはロック期間やメタマスクによる手数料がないため、ユーザーは自由に預け入れや引き出しを行えるとのこと。

預け入れを行うと、ユーザーにはaUSDCなどのaTokenが付与されるという。このaTokenは、変動する報酬率に応じて自動的に増加し、資産の成長を反映させるとのこと。

ユーザーは、保有するaTokenに応じた金額を、いつでもワンクリックで引き出しが可能とのことだ。

またメタマスクは7月24日、グローバルに展開する大手独立系ステーキングインフラプロバイダーであるフィグメント(Figment)を通じて、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の直接ステーキングが可能になったと発表した。

なお同機能は、メタマスク拡張機能がインストールされたPCブラウザでのみ利用可能であり、メタマスクモバイルには対応していない。

フィグメントは、アセットマネージャー、取引所、ウォレット、財団、カストディアン、大口トークン保有者など700以上の機関投資家を対象に、150億ドル相当の資産を支えるステーキングソリューションを提供している企業だ。

参考:メタマスク
画像:iStocks/oatawa

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。