アバランチが「Fusion」ローンチ、業界特化型L1とモジュール連携で新アーキテクチャ構築

アバランチが「Fusion」ローンチ

レイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」およびインキュベーションプラットフォーム「ヘリックス(Helix)」による、業界特化型のモジュール型ブロックチェーンネットワークを構築するコミュニティ主導のイニシアチブ「フュージョン(Fusion)」の立ち上げが5月20日に発表された。

「フュージョン」では、従来の「ブロックスペース販売と取引量報酬型」のブロックチェーンとは異なり、現実世界の成果に基づいた価値創出と報酬分配を可能にする、成果主義型の新たなアーキテクチャを開発者、企業、プロトコルへ提供する。

なお同イニシアチブは、ブロックチェーン分野のプロジェクトインキュベーション等を手掛けるファカルティグループ(Faculty Group)支援のもと、アバランチの既存のエコシステム支援プログラム(Multiverse、Retro9000、InfraBUIDL、InfraBUIDL AI)から総額1億ドルの資金提供を受けている。

「フュージョン」は、「アバランチ」上に構築されたレイヤー1ブロックチェーン(旧サブネット・現L1)「コンポーザー(Composer)」とプラグアンドプレイ(再利用可能で簡単に統合できるモジュール)サービスである「モジュール(Module)」によって構成される2層アーキテクチャを特徴としている。

「コンポーザー」は、AIやDeSci(分散型科学)、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)、RWA(現実資産)など特定の業界向けのチェーン。「コンポーザー」では、同チェーンにアクセス可能なSDKとAPIを提供し、開発者がサービスを統合し、アプリケーションをデプロイし、タスクを実行できるようにするという。

また「モジュール」では、各分野の「コンポーザー」が必要とするコンピューティングやステーブルコイン、生体認証データ、本人確認、データストレージ、オフチェーンデータ提供など技術的・金融的な基盤機能を提供する。

これにより開発者は、必要な基盤機能の1からの作成や維持をする必要がなく、必要な「モジュール」を選んで組み合わせることで高度な業務フローが実現できる。

そして各「コンポーザー」ではProof of Contribution(貢献度証明)を導入することで、同チェーンでの計算提供量やデータ使用回数などの成果に応じて「モジュール」に報酬となるAVAXを分配するとのことだ。

なお「フュージョン」立ち上げ時において、すでに3つの「コンポーザー」が稼働開始しており、それには分散型AIサービスのマーケットプレイス「Kite AI」、自主的健康情報管理と臨床研究向けデータ共有「Life AI」、DePINネットワーク「Tayga」があるとのことだ。

発表によると「フュージョン」では近い将来にRWA、DeFi(分散型金融)などの分野の「コンポーザー」を立ち上げるとのこと。またノードインフラとAPIサービスを提供するクイックノード(QuickNode)や分散型データウェアハウスを提供するスペースアンドタイム(Space and Time)などのパートナーを通じて、最高クラスの「モジュール」も開発する予定とのことだ。 

参考:プレスリリース
画像:iStocks/natasaadzic

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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