「MoveVM」で構築のイーサL2「Movement」、パブリックメインネットベータ開始

Movementがパブリックメインネットベータを開始

独自仮想マシン「MoveVM」で構築されたイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークであるMovement(ムーブメント)のパブリックメインネットベータが3月11日にリリースされた。

Movementは、Facebookが独自のデジタル通貨を開発する計画だった「Diem(ディエム)」の一環として開発されたプログラミング言語「Move」を使用したイーサリアムのL2ブロックチェーン。Movementは、イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性を保ったまま「Move」が利用可能な仮想マシンであるMovement Virtual Machine(MoveVM)をイーサリアム上に展開することを目標にしたプロジェクトだ。

なお「Move」は、L1ブロックチェーンの「アプトス(Aptos)」および「スイ(Sui)」でも使用されている言語でもある。

今回Movementのパブリックメインネットベータが開始されたことで、同ネットワーク上で誰でもスマートコントラクトのデプロイや、取引が可能になった。現在Nightly(ナイトリー)、OKX、Razor(レイザー)の3つのウォレットからアクセス可能だ。またクロスチェーンブリッジプロトコルのLayerZero(レイヤーゼロ)を基盤とした公式ブリッジからMOVE、USDT、USDC、WETH、WBTCのブリッジが可能となっている。

なおすでに多くのアプリケーションがデプロイを展開完了しており、ユーザーはブリッジした資金を用いて利用可能とのこと。

Movementは、今後のロードマップとしてネットワークの高速ファイナリティ機能や、シェアードシーケンサー機能の導入をはじめとした先駆的な新機能を導入予定であるとしている。

参考:ムーブメントネットワーク財団ブログ
画像:iStocks/Ket4up

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。