バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に

バイナンスがドバイでVASPライセンス取得

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、ドバイ首長国においてVASP(仮想資産サービスプロバイダー)ライセンスを取得したと4月18日発表した。

同ライセンスは、バイナンスのドバイ子会社のバイナンスFZE(Binance FZE)が、ドバイの規制当局であるドバイ仮想資産規制機関(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority:VARA)より取得したとのこと。

バイナンスFZEは昨年7月、VARAから運用MVPライセンス(Operational Minimum Viable Product:Operational MVP)を取得していた。同ライセンスは機関投資家および適格投資家に暗号資産関連のサービスが提供できるもの。今回バイナンスFZEがVASPを取得したことにより、その範囲は個人投資家も含まれるようになった。

VARAのサイトを確認するとバイナンスFZEはVASPライセンスのもと、機関投資家・適格投資家・個人投資家に対し、暗号資産に関する「ブローカー・ディーラー・サービス」、「交換サービス」、「運用・投資サービス」、「貸出サービス」が提供可能となっている。

ただし「取引所サービス」におけるVA(仮想資産)デリバティブ取引の提供は、機関投資家およびVAデリバティブ限定ライセンスをもつ適格投資家に制限されている。

なお3月にはクリプトドットコム(Crypto.com)のドバイ子会社CRO DAX Middle East FZEがVARAからVASPを取得。4月9日に同取引所はドバイにて機関投資家向けの取引所を立ち上げると発表していた。

なおCRO DAX Middle East FZEの取得したVASPでは、機関投資家・適格投資家・個人投資家に対する、暗号資産に関する「交換サービス」、「ブローカー・ディーラー・サービス」、「運用・投資サービス」、「貸出サービス」が提供可能となっている。ただしバイナンスと違い、デリバティブ取引は対象外となる。

関連ニュース

参考:バイナンスVARA
images:iStock/Pict-Rider・MasterLu

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

︎マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと

決済大手の米マスターカード(Mastercard)が、スタンダードチャータード銀行香港(Standard Chartered Hong Kong:SCBHK)及びその関連会社と、顧客預金およびカーボンクレジットのトークン化における試験的な概念実証(proof-of-concept pilot:PoC pilot)の完了を5月14日発表した

【5/16話題】エルサルバドルが過去3年間で約474BTCをマイニング、MEVで暗号資産盗んだ兄弟が起訴など

エルサルバドル、過去3年間で約474BTCをマイニング、ビットコイン保有数を増やす、司法省、MEVエクスプロイトで2500万ドル相当の暗号資産盗んだ兄弟を起訴、ヴィタリック、コールデータ用の新ガス料金システム導入する「EIP-7706」発表、「Bitcoin Core」コントリビューター、ビットコインの存続危機をブログで警告、ロビンフッド、欧州向けに「ソラナ(SOL)」のステーキングサービス提供開始、オーケーコインジャパン、「ソラナ(SOL)」のステーキングサービス提供へ、SBI VCトレードがジパングコイン(ZPG)のレンディングサービス提供開始、期間限定で優遇年率99%に、HTX関連会社Huobi HK、香港のライセンス申請が再度取り下げに