LiskブロックチェーンがイーサL2に、OP StackをGelato介して利用で

LiskブロックチェーンがイーサL2

レイヤー1ブロックチェーン「リスク(Lisk)」を開発するリスク財団(Lisk Foundation)が、同ネットワークをイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンとしてリニューアルすることを12月19日に発表した。イーサリアム(Ethereum)L2ブロックチェーン開発のオプティミズム(Optimism)提供の「OPスタック(OP Stack)」を用いて構築が行われる。

なおリスク財団によると同ネットワークは、RaaS(Rollup-as-a-Service)プラットフォームの「ジェラート(Gelato)」を介して「OPスタック」を用いることで、オプティムズムのエコシステムに参入するとのことだ。

「OPスタック」は、オプティミズム(Optimism)の技術に基づいたブロックチェーン開発用ソフトウェア。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンの立ち上げが可能である。

発表によると新たな「リスク」は2024年の第1四半期にテストネット展開を予定しており、第2四半期には開発者向けにローンチするとのこと。またメインネットローンチは、2024年後半に行われる予定であるという。

なお新しい「リスク」ネットワークは、世界中の開発者に対してオープンなネットワークであるが、リアルワールドアセット(RWA)や、オフチェーン資産(OCA)、分散型物理インフラストラクチャネットワーク(DePIN)を中心としたアプリケーションのオンチェーン化に力を入れるとのことだ。

リスク財団が投稿したブログでは、現在稼働しているネットワークは「リスクL1(Lisk L1)」、新しいネットワークは「リスクL2(Lisk L2)」と呼ばれており、新しいネットワーク稼働後の運営についても述べられている。

ブログによると「リスクL1」は新しいネットワーク稼働後、現在エコシステム内で最も有名であるコミュニティチームである「ムースティ(Moosty)」によって新しいブランドと名前で維持されるという。「ムースティ」チームが「リスクL1」の開発を引き継ぐまで、「リスク財団」は「リスクL1」とすべての製品を維持し続けるとも語っている。

また現在発行されているLSKトークンは、ERC-20トークンとしてイーサリアムに移行され、ユーザーはイーサリアムウォレットを使用して「リスクL2」でトークンを要求可能になるとのことだ。

関連ニュース

参考:リスクブログ
images:iStocks/olegback

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。