「Yay!」のナナメウエがクリプトゲームスと技術提携、web3ゲーム機能開発で

ナナメウエがクリプトゲームスと技術提携

バーチャルワールド「Yay!」運営のナナメウエが、国内ブロックチェーンゲーム開発企業のCryptoGames(クリプトゲームス)との技術提携を11月15日発表した。

この提携は「Yay!」のweb3最新機能のゲーム開発におけるものだという。「Yay!」では、ソーシャルとして「Yay!」を毎日使いつづけることで、シームレスかつシンプルなゲーム要素を楽しみつつトークンを獲得できるweb3機能の提供を予定している。

なお同機能提供にあたりナナメウエは今月8日、IEO予定の独自暗号資産「YAY」等を用いた「Yay!」のトークノミクスを説明する「YAYホワイトペーパー v2.2」を公開。この仕組みでは、ユーザーが「Yay!」のコミュニティへ貢献すると、GameFi(ゲーム×金融)の要素を加えた新たなweb3機能を通じてインセンティブを受け取れるとのこと。これによりナナメウエは、「Yay!」サービス内外にトークンの経済圏を構築すると発表しいる。

今回ナナメウエは、多くのブロックチェーンゲームの開発に携わっているCryptoGamesとの技術提携により、「Yay!」のweb3機能において両社の知見や資源を最大限に活用し、コミュニティ貢献の価値化をしつつ、新たな体験の構築を推進するとしている。

なお「Yay!」のトークン経済圏は、DeFi(分散型金融)等で資産を運用してきた上級者や、これまで暗号資産に触れたことが無い「Yay!」利用者であっても、「Yay!」を利用しながら「Yay!」のコミュニティへ貢献することで、インセンティブが受け取れる仕組みになっているとのことだ。

「Yay!」は、同じ趣味のユーザー同士で集えるサークル機能やグループ通話機能など、オンラインで新たな居場所をつくるためのSNSサービスだ。2023年11月現在で800万人が利用している。

またIEO(Initial Exchange Offering)とは、トークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのことだ。

ナナメウエは昨年4月にシリーズBラウンドで16億円の資金調達し、「Yay!」事業のweb3化を発表。同月には「YAYトークン」のIEO実現を目的に、ハッシュポート(HashPort)とパートナーシップを締結。そして同年8月にナナメウエは、国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフライヤー(bitFlyer)とIEOによる資金調達に向けた契約締結を行っていた。

→ホワイトペーパーはこちら

「YAY ホワイトペーパー」徹底解説インタビューも公開

なお「あたらしい経済」編集部は、「YAYホワイトペーパー」公開にあたり、ナナメウエ代表取締役である石濵嵩博氏を取材。ポッドキャストでホワイトペーパーについて解説いただいた。ぜひあわせてチェックしてみて欲しい。

→「YAY ホワイトペーパー」徹底解説、Yay!のトークノミクスが実現する「SocialFi」とは?(ナナメウエ 石濵嵩博)

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参考:ナナメウエ
images:iStocks/Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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