イーサリアムL2のOptimism、3回目のOPトークンエアドロップを開始

Optimismが3回目のOPトークンのエアドロップを開始

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューションであるオプティミズム(Optimism)上にて、同ネットワークのガバナンストークンOPの3回目のエアドロップが9月19日に実施された。

今回エアドロップされたOPの総量は約1,941万枚であり、31,870のアドレスに割り当てが行われたとのこと。

オプティミズムでは、最終的にOP総供給量の19%がエアドロップによってユーザーに配布される予定。総供給量は4,294,967,296OPとなっており、初回は214,748,364.8OP、2回目は11,742,277.10OP、3回目は19,411,313OPが配布されている。つまり今回で総供給量の約5.72%のOPが配布されたことになる。

なお今回実施されたエアドロップは、オプティミズムが行った2回目のOPトークンのエアドロップと同様に、ガバナンスへの参加報酬として行われた。

OPエアドロップの対象となるのは、2023年1月20日から7月20日の期間にガバナンス投票を行ったデリゲーターに対し、「OPトークンを保有することで得られるガバナンスの投票権」を委任したユーザーだ。なおエアドロップが発生する最低条件は、デリゲートしたOPの枚数×デリゲート日数=18,000以上になることだ。

ちなみにデリゲートは投票を委任すること、デリゲーターは投票を委任される代理投票者のことを指す。

なお今回のエアドロップは対象者に自動的に送金されるため、請求する必要がないとのこと。そのためエアドロップの請求を行うためのサイトへの誘導はすべて信用せず、アクセスしないよう注意喚起が行われている。

オプティミズムは今年6月、初の大型アップグレードとなる「Bedrock(ベッドロック)」アップグレードを完了した。「Bedrock」アップグレードはブロックの生成タイミングの変更や、L1であるイーサリアムへのデータ送信のコストダウン、入金に必要な時間の短縮などを含むアップグレードである。これによりオプティミズムでのガス代が半分以下にまで低下している。

また先日米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」のネイティブ版トークンが、オプティミズムおよびベース(Base)のネットワーク上でリリースされた。これにより、これまでブリッジ版「USDC」が使用されてきたオプティミズム上で、サークルが直接発行した「USDC」が利用可能になった。

なお「ベース」は、米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)がオプティミズムの開発元であるOPラボ(OP Labs)が提供するオープンソースモジュール「OPスタック(OP Stack)」を使用して構築したイーサリアムのL2ネットワークだ。

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参考:オプティミズムブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BSVIT・royyimzy・NeoLeo

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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