キャッシーウッドのアークと21Shares、イーサリアム現物ETFを申請

ビットコイン現物ETFも申請中のアークがイーサ現物も

米国著名投資家キャッシー・ウッド氏率いる投資会社のアーク・インベスト(ARK Invest)と暗号資産(仮想通貨)投資商品を提供する21シェアーズ(21Shares)が、イーサリアム(ETH)の現物(スポット)上場投資信託(ETF)の承認を米証券取引委員会(SEC)へ申請した。9月6日の提出書類にて明らかとなった。もしこの申請が承認されれば米国で初の事例となる。

今回申請されたのは「Ark 21Shares Ethereum ETF」だ。カストディは、同社がすでに申請している現物ビットコインETFと同様、コインベース・カストディ・トラスト・カンパニー(Coinbase Custody Trust Company)が行う。

前述のとおり、アーク・インベストは現在、現物ビットコインETFを申請中だ。

アーク・インベストメント・マネジメントは2021年6月、SECへ「ARK 21Shares Bitcoin ETF」の申請を行っていたが、SECはこれを却下している。

今年5月9日には、シーボー・グローバル・マーケッツ(Cboe Global Markets)が、同社運営の株式取引所「シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)」へ「ARK 21Shares Bitcoin ETF」を上場するための申請をSECに行っていた。なおシーボーが同ETFの上場をSECへ求めるのはこれで3度目であった。

アーク・インベストメント・マネジメントは、SECが最終決定を下すまで最長240日(2024年1月まで)の猶予を与えていたが、今年8月、同ETFについてSECが承認可否を延期したことが明らかとなっている。

なおアーク・インベストと21シェアーズは8月24日、2つのイーサリアム先物ETFである「ARK 21Shares Active Ethereum Futures ETF」と「ARK 21Shares Active Bitcoin Ethereum Strategy ETF」をSECへ申請している。

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参考:提出書類
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Funtap

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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