ビットコイン(BTC)の大口保有者らが資金移動、約10年ぶりに計90億円相当を送金

クジラたちの大量送金活発に

ビットコイン(BTC)を約10年間に渡って大量保有し続けていた大口保有者(クジラ)が、ここ数日間で2,071.5BTCを別ウォレットに移動させた。オンチェーンデータ分析を行う「ルックオンチェーン(Lookonchain)」が4月21日報告している。

ルックオンチェーンのツイートによると、9年3ヵ月に渡り6,071.5BTC(約239億円相当)を保有し続けていたクジラが、2,071.5BTC(約76.1億円)を「bc1q」で始まるアドレスに移動させたことを報告している。

なおこのクジラはビットコインの価格が663ドル(約89,000円)だった時に6,071.5BTCを受け取っていたとのことだ。

また同日、10年間に渡り1,128BTC(約41.4億円相当)を保有していたクジラが、279BTC(約10.2億円)を3つのアドレスに分割して移動させたことも報告されている。

同クジラが保有していた1,128BTCは、ビットコインの価格が12ドル(約1,600円)であった2012年10月と、195ドル(約26,000円)であった2013年5月に受け取ったものとのことだ。

12年眠っていたクジラも動き出す

4月25日には、約400BTCを保有したまま12年眠っていたクジラが360.17029867BTC(約13.2億円)を別ウォレットに移動させている。同クジラが保有していたビットコインは、ビットコインの最初の取引が行われたころより保有されているようだ。

なお2月8日には、11年間動いていなかったビットコインアドレスが、412.010288BTC(約15.1億円相当)を別のウォレットに移動させている。

ちなみに初めてビットコインの送金が行われたのは、2009年1月12日だ。ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトは、暗号技術者・コンピューターサイエンティストのハル・フィニー(Hal Finney)氏に10BTCを送金している。

※文中表記のビットコインの日本円換算は、2023年4月25日16:30時点での価格となる。

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デザイン:一本寿和
images:iStock/Malchev

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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