オーケーコインジャパン、「アービトラム」チェーンのイーサリアム(ETH)対応へ

オーケーコインジャパン、「アービトラム」ETHに対応へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコインジャパン(OKCoinJapan)が、同取引所にて取り扱う暗号資産イーサリアム(ETH)において、新たに「アービトラムワン(Arbitrum One)」のブロックチェーン(ネットワーク)に対応することを4月17日発表した。

これにより同取引所では、「イーサリアム」および「アービトラムワン」のネットワーク上のETHが入出庫(受取/送金)出来るようになるとのことだ。

対応時期については、今年の5月中旬を予定しているとのこと。日程の詳細が決まり次第、別途告知がされるようだ。

アービトラム(Arbitrum)とは?

「アービトラム」はイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。同ネットワークでは、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用することでイーサリアムの安全性を保ちつつオフチェーンでの高速処理を実現している。

「ロールアップ」とは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のこと。「オプティミスティックロールアップ」では、正当性の検証方法をレイヤー1(イーサリアム)に提出されるデータはすべて正当なものであるという楽観的(オプティミスティック)な前提に基づいて検証を行う手法にて、スケーラビリティを確保している。

なおアービトラムでは、「アービトラムワン(Arbitrum One)」および「アービトラムノヴァ(Arbitrum Nova)」の2つのネットワークを展開している。

「アービトラムワン」はアービトラムのパブリックなメインネットであり、誰でもバリデーターとなることができる仕組みとなっている。一方で「アービトラムノヴァ」は選定されたバリデーターのみが参加する許可型のメインネットとなっており、厳密な分散性を達成することはできないが、その分低い手数料での利用を可能にしている。

そのような特性から「アービトラムワン」はDeFi(分散型金融)及びNFT向けチェーン、「アービトラムノヴァ」はゲーム及びソーシャルアプリに特化したチェーンとして取り扱われるケースが多い。

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参考:オーケーコインジャパン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/NKTN

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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