シャンパンメーカーら、「WineChain」でNFT計画

シャンパンメーカーら、WineChainでNFT計画

大手仏シャンパンメーカー3社が、高級ワインのNFTプラットフォーム「ワインチェーン(WineChain)」で「wiNeFT」を販売することに合意した。「WineChain」が2月2日に発表している。

このシャンパンメーカー3社は、ルイ・ロデレール(Louis Roederer)、フルール・ド・ミラヴァル(Fleur de Miraval)、アンリ・ジロー(Henri Giraud)だ。

「wiNeFT」は現物ワインの価値をデジタル化したものである。「WineChain」の安全な倉庫に保管されているワインのボトルやケースは、NFTの裏付けとなっているようだ。

「WineChain」では、人気あるワインエステート(Wine Estate)から「wiNeFT」を直接購入することで、高級ワインをオンラインで購入、販売、保管する際に、最小限のカーボンフットプリントで完璧な出所を確保できるとしている。また多くの場合、従来の市場に出回る前にワインをNFTとして購入できるようだ。

「WineChain」はブロックチェーンを用いて追跡可能な証明タグでボトルを認証する以外にも、ワイナリーの顧客リスト、保管・物流施設、持続可能なデジタル取引へのアクセスをワインメーカーに提供しているとのこと。

なお「WineChain」は、元アマゾン・ヨーロッパ代表のグザビエ・ガランボア(Xavier Garambois)氏、シャトー・ド・ボーカステルのマーク・ペラン氏、ヴィタベラ(VitaBella)CEOのギョーム・ジュルダン(Guillaume Jourdan)氏、ワインチェーンのサンフランシスコ・パレート・クラブ(San Francisco Palate Clu)CEOのニコラ・メンディハラ氏の4人の専門家によって2022年4月に発足している。

最初の「wiNeFT」がドロップされるのは今年の早い時期とされている。

なお上記シャンパンメーカーの他に「wiNeFT」をドロップできる初期メンバーとして、以下のワインハウスが「WineChain」から発表されている。

・ワイナリー エゴン ミュラー (ドイツ)
・シャトー・ド・ボーカステル(フランス)
・コスデストゥルネル(フランス)
・シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(フランス)
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(フランス)
・ドメーヌ・ヴァンサン・ジラルダン(フランス)
・ドメーヌ・ディディエ・ダグノー(フランス)
・トリンバック(フランス)
・ロベルト・ヴォエルツィオ(イタリア)
・チェレット(イタリア)
・パルッソ(イタリア)
・グラハム(ポルトガル)

またボルドーで最も高価なワインのペトリュスを所有するムエックス家の企業ヴィドロ(Videlot)が、「Winechain」の少数株主として、資本参加している。

なおWineChainがどのブロックチェーンを採用しているかは明らかになっていない。

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参考:LedgerinsightsWinechain
デザイン:一本寿和
images:iStocks/5PH・sumkinna

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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