露スベルバンク、独自プラットフォームでデジタル金融資産発行

露スベルバンクがデジタル金融資産発行

ロシア最大の商業銀行スベルバンク(SberBank)が、デジタル金融資産(Digital Financial Asset:DFA)を発行するための独自プラットフォームの立ち上げと、同銀行初のDFA取引を実施したことが7月9日分かった。

スベルバンクが立ち上げたプラットフォームは、ブロックチェーンを採用しているという。今回は試験運用として限られた数のユーザーのみの取引が実施されたようだが、スベルバンクによると「まもなく」同銀行の企業クライアントへも提供が行われるとのこと。また将来的にDFAの商品数も拡大するとしている。

なお発表によると今回発行したDFAは、3か月の満期で10億ルーブル(約20.9億円)相当となるようだ。

スベルバンクは今年3月にロシア連邦中央銀行から、企業向けのデジタル金融資産発行と交換を行うサービスライセンスを取得していた。

ロシアでは昨年1月1日からDFA法が施行され、中央銀行から認可を受けた事業体は暗号資産等のデジタル金融資産の発行ができるようになっていた。

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参考:スベルバンク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/wrangel

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。