アニモカブランズ、韓国芸プロのCUBEとメタバース構築で合弁会社設立へ

アニモカブランズとCUBEエンターテインメント、メタバース構築で合弁会社設立へ

香港拠点のNFTゲーム開発企業アニモカ・ブランズ(Amimoca Brands)が、韓国の芸能プロダクションであるキューブ・エンターテインメント(CUBE Entertainment)と、音楽に関するメタバース構築に向け合弁会社を設立することが11月15日分かった。

アニモカ・ブランズは、F1デルタタイム(F1 Delta Time)、サンドボックス(The Sandbox)、モトGPイグニッション(MotoGPTM Ignition)等のブロックチェー ンゲームの成功やREVVやSANDなどの関連トークンの発表を経て、今年5月には評価額約1,000億円で約97億円の資金調達を実施しユニコーン企業となった。ブロックチェーン、NFT、 ゲーム分野を牽引する企業といえる。

またキューブ・エンターテインメントはBTOB(ビートゥービー)やPENTAGON(ペンタゴン)、(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)などのK-POPグループが所属する芸能プロダクションだ。

両社が設立する合弁会社ではメタバース構築の他、キューブに所属するアーティストや俳優のIP(知的財産)を利用したNFTも発行するとのこと。

キューブのCEOであるアン・ウヒョン氏は「アニモカ・ブランズと協力して、キューブのIPである音楽や画像などを使ったNFTや関連するエコシステムを構築できることに興奮しています。これが世界のデジタルカルチャー市場をリードし、デジタルコンテンツ産業を発展させる重要なきっかけになると期待しています」とリリースにてコメントをしている。

韓国の芸能プロダクションがNFT市場に乗り出す発表が、つい先日もあった。今月5日、BTS(防弾少年団)の所属事務所であるハイブ(HYBE)と、韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所アップビット(Upbit)を運営するドゥナム(Dunamu)が、戦略的パートナシップを提携しNFT事業を展開する合弁会社を設立することを発表している。

両社は今後合弁会社を通じて、アーティストIP基盤のコンテンツや商品をデジタル資産としてファンを対象に販売する予定であることがわかっている。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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NFTゲーム開発でユニコーン企業に、アニモカ・ブランズが約99億円の資金調達(共同創業者兼会長Yat Siu取材)

参考:アニモカ・ブランズ
デザイン:一本寿和

images:iStocks/pgraphis・ismagilov

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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