ゴールドマン、JPモルガンのブロックチェーンでレポ取引を実証

ゴールドマン、JPモルガンのブロックチェーンでレポ取引を実証

米ゴールドマンサックスが、JPモルガン開発・運営のレポ取引(Repurchase agreement)のためのブロックチェーン・ネットワークに参加したことを6月23日にブルームバーグが報じた。レポ取引とは債券などで売り戻しや買い戻しを行う売買取引のことだ。

ゴールドマン・グローバル・マーケット部門のデジタル資産担当グローバル・ヘッドであるマシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏は「最初の取引は6月17日に行われ、米国債をトークン化したものと、JPモルガンが社内で使用しているデジタル・ドルを表すJPMCoinとを交換しました」とブルームバーグへ説明している。取引額については明言を避けた。

さらにマシュー・マクダーモット氏は「これは取引活動のデジタル化にとって極めて重要な瞬間であると考えています。従来のレポ市場とは異なり、銀行が取引を完了するまでに要した正確な時間は数値化できます。今回のケースでは、3時間5分でした。正確な時間を知ることができるのは、現在の市場からの大きなステップアップであり、担保と現金が同時に、かつ即座に交換される方法でもあります」と説明を加えた。

JPモルガン広報担当のジェシカ・フランシスコ(Jessica Francisco)氏はブルームバーグへ「現在、10社以上の銀行や投資家とレポネットワークへの参加について話し合っています」と現状を説明している。

参考:ブルームバーグ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/kasezo

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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