コインチェックG傘下3iQの中東関連会社、アブダビで金融ライセンスの原則承認を取得

3iQの中東関連会社がADGMの原則承認を取得

暗号資産(仮想通貨)運用会社スリーアイキュー(3iQ)が、中東関連会社による金融ライセンスの原則承認取得を10月12日に発表した。同社は、国内暗号資産交換業者コインチェックの親会社であるコインチェックグループ(Coincheck Group N.V.)の子会社だ。

承認を受けたのは、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする関連会社スリーアイキュー・ミドルイースト(3iQ Middle East Ltd)だ。同社は、アブダビの国際金融センター「アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)」の金融サービス規制局(FSRA)から、カテゴリー4ライセンスの原則承認(In-Principle Approval:IPA)を取得した。

今回発表された原則承認は、正式な金融サービス許可(Financial Services Permission)の取得に先立つ段階だ。FSRAは、申請者が承認に付された条件を満たした後、規制対象業務の開始に必要な同許可を発行する。

3iQは今回の承認取得について、世界の主要な暗号資産拠点で規制下の事業基盤を整え、適格投資家に投資運用サービスを提供する戦略の一環と説明している。同社は2023年からUAEでの事業展開を進めてきたという。

3iQとコインチェックグループのCEOを務めるパスカル・サン=ジャン(Pascal St-Jean)氏は、UAEの投資家保護を重視した規制制度を評価した。同氏は、ADGMを起点として中東での事業基盤を固める意向を示している。

3iQは2025年12月、UAEの資産運用会社ファーザー・アセット・マネジメント(Further Asset Management)と共同で、複数の運用戦略を組み合わせた暗号資産ヘッジファンドの立ち上げを発表していた。同ファンドは、機関投資家や富裕層の資産管理組織、政府系投資家から1億ドルの初期資金を集めたという。

3iQは2012年に設立されたカナダ拠点の暗号資産運用会社だ。同社は、「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」のETF(上場投資信託)などを手がけている。

なお、3iQは2024年にマネックスグループの傘下に入った。その後、コインチェックグループが3iQの約99.8%の持分を取得する買収を今年2月28日に完了している。

参考:3iQ・FSRAのライセンス申請手続き
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。