コインベースCEO「ビットコインは底打ち」、今後1〜2年の上昇予想

アームストロング氏、BTCは「今回のサイクルで底打ち」との見方

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)の共同創業者兼CEOブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏が、ビットコイン(BTC)は今回のサイクルですでに底を打ったとの見方を示した。同氏は9月10日、ブルームバーグTVのインタビューで、今後1〜2年間はBTC価格が上昇トレンドになると予想した。

アームストロング氏はBTCを「デジタルゴールド」と表現したうえで、過去1年ほど価格が下落してきたものの、現在は反発し始めていると説明した。また同氏は、BTCには約4年のサイクルがあるとの認識を示し、「個人的には、今回のサイクルにおけるBTC価格の底をすでに見たと思う」と述べた。

そのうえでアームストロング氏は、次回の半減期に向かう今後1〜2年間で、BTC価格が上昇トレンドになるとの予想を示した。

半減期は、ビットコインのマイナーがブロック生成の対価として受け取るBTCの報酬が半減する仕組みだ。21万ブロックごと、およそ4年に1度発生する。半減期を迎えると新たに発行されるBTCの量が減少するため、BTCの供給量が増えるペースも低下する。直近の半減期は2024年4月に発生し、1ブロックあたりの報酬は6.25BTCから3.125BTCへ減少した。次回は2028年に見込まれている。

足元ではBTC価格も8月後半から大きく上昇している。コインゲッコー(CoinGecko)のチャートでは、8月19日14時時点で約64,270ドル(約991万円)だったBTC価格は、8月20日前後から急伸した。その後は7万ドル(約1,079万円)台後半を中心に推移している。

一方、アームストロング氏は、暗号資産市場がBTCだけではないとも指摘した。同氏は2027年に向けて注目する分野として、ステーブルコイン決済、トークン化、予測市場、エージェント型金融(Agentic Finance)の4分野を挙げた。

このうちステーブルコイン決済について、コインベースがインキュベートしたイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」では、ステーブルコイン取引量が前年比7倍に増加した。またアームストロング氏は、ステーブルコイン市場が2030年までに3兆ドル(約462.6兆円)規模へ成長するとの予測を紹介した。

またアームストロング氏は、予測市場の成長にも言及した。予測市場は、選挙や経済指標など将来起きる出来事の結果を予測して取引する市場だ。コインベースが提供する予測市場は、前四半期比で約100%成長しているとのことだ。

さらに同氏は、AIエージェントが支払いや取引などの金融行動を実行するエージェント型金融にも言及した。アームストロング氏によると、2026年にこれまで行われた約1億6,500万件のエージェント型金融による決済のうち、90%以上がベース上で実行されたとのことだ。

これらの決済には、コインベースが開発した決済プロトコル「x402」と、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」が利用されている。x402は、AIエージェントやアプリなどによるステーブルコイン決済を可能にする仕組みだ。

参考:ブルームバーグTVコインゲッコー
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。