ビットコインやステーブルコインのカストディ提供へ
米決済大手ブロック(Block)が、全米信託銀行「ビルダーズ・バンク・アンド・トラスト(Builders Bank & Trust, N.A.:Builders Bank)」の設立に向け、米通貨監督庁(OCC)へ申請書を提出したと9月8日に発表した。
申請が承認された場合、ビルダーズ・バンクはOCCの監督下に置かれる連邦規制の全米信託銀行として運営される予定だ。ビットコイン(BTC)やステーブルコインを含む資産のカストディ(保管・管理)および関連する信託サービスを提供するという。
ブロックによると、今回申請した銀行免許(チャーター)により、事業拡大に伴い、これらのサービスを全米で一貫した規制枠組みのもとで展開できるようになるという。
ビルダーズ・バンクは預金保険に加入しない、預金を受け入れない全米信託銀行として位置付けられており、預金の受け入れや融資は行わない予定だ。
また今回のチャーターは、ブロックが現在提供している一部のカストディおよび関連業務について、連邦レベルの監督枠組みを確立するものになるという。
ビルダーズ・バンクの社長兼CEOには、現在ブロックでデジタル資産戦略を統括するリー・ウーリー(Lee Woolley)氏が就任する予定だ。
ウーリー氏は、「ブロックのデジタル資産分野での経験、スクエア・フィナンシャル・サービシズ(Square Financial Services)での実績、そして私たちが構築してきたチームの銀行業務に関する深い専門知識を基盤として、ビルダーズ・バンクはブロックが掲げる『経済的エンパワーメント』というより広範なビジョンを支えるうえで、適切な立場にあると考えている」とコメントしている。
また同氏は、ブロックおよび同社顧客の資産を安全にカストディするためのチャーター取得に向け、OCCと協力していく意向を示した。
ウーリー氏は銀行・金融サービス業界で20年以上の経験を持つ。これまでにトレジャリー・デパートメント・フェデラル・クレジット・ユニオン(Treasury Department Federal Credit Union)の社長兼CEOを務めたほか、ノーザン・トラスト(Northern Trust)やBNYメロン(BNY Mellon)で銀行部門の上級職を歴任している。
なお今回の申請は、OCCによる審査および承認が必要となる。ブロックは、必要な規制当局の承認を取得するまで、ビルダーズ・バンクは業務を開始しないとしている。
ブロックは、決済サービス「スクエア(Square)」やモバイル決済アプリ「キャッシュアップ(Cash App)」などを展開する米フィンテック企業。またビットコインのセルフカストディウォレット「ビットキー(Bitkey)」や、ビットコインマイニング関連製品・サービスを提供する「プロト(Proto)」などのビットコイン関連事業も手掛けている。
参考:発表
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