米SEC、24時間取引に向けたラウンドテーブルの議題と登壇者を発表

市場準備・運用レジリエンス・影響を3パネルで議論

米証券取引委員会(SEC)が、米国株式市場における24時間取引に向けたラウンドテーブル(円卓会議)の議題と登壇者を9月1日に発表した。

このラウンドテーブルは9月17日、ワシントンD.C.のSEC本部で午前10時から午後4時(米東部時間)まで開催される。一般公開されるほか、SEC公式サイトでライブ配信され、後日録画も公開される予定だ。

会議では、24時間取引に向けた市場参加者の準備状況や、24時間市場における運用上のレジリエンス、取引時間拡大による市場への影響などについて、3つのパネルディスカッションが行われる。

第1パネル「24時間市場への準備状況」では、取引所やブローカー・ディーラーの準備状況をはじめ、夜間の市場監視、終値算定、清算・決済の変更、投資家保護などを議論するという。また、24時間取引に向けて完了している対応や今後必要となる取り組み、流動性の見通しについても取り上げるとのこと。

同パネルには、ロビンフッド(Robinhood)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、ブラックロック(BlackRock)、バーチュ・フィナンシャル(Virtu Financial)、Cboe、BNYパーシング(BNY Pershing)、UBS、米金融取引業規制機構(FINRA)、ブルース・マーケッツ(Bruce Markets)の担当者が登壇する。

第2パネル「24時間市場におけるレジリエンス」では、24時間取引を支えるシステムや運用面がテーマとなる。システムの準備状況やフェイルオーバー、処理能力の確保に向けた計画、市場データの継続性、メンテナンス時間の短縮、サイバーセキュリティ、夜間運用の人員体制などについて議論するとのこと。

登壇者は、ジェーン・ストリート(Jane Street)、ステート・ストリート(State Street)、サムスン証券(Samsung Securities)、シュワブ(Schwab)、ナスダック(Nasdaq)、インタラクティブ・ブローカーズ(Interactive Brokers)、DTCC、Exegy、MEMXの担当者らだ。

第3パネル「想定される影響と次のステップの検討」では、取引時間の拡大が流動性や資本形成に与える影響、市場参加のあり方の変化、発行体への潜在的な影響などを議論するという。また、今後必要となる規制や市場構造上の取り組みに加え、将来的な24時間365日取引への拡大と、それを支えるインフラ変更についても検討するとのことだ。

同パネルには、OTCマーケッツ・グループ(OTC Markets Group)、24X、インベスコ(Invesco)、シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)、ドライブウェルス(DriveWealth)、ブルー・オーシャン(Blue Ocean)、シティ(Citi)、BNPパリバ(BNP Paribas)、ModernIRの担当者が参加する。

SECは今年7月、夜間取引を支えるための準備、24時間市場における運用とレジリエンス、取引時間拡大に伴う機会と課題について議論するため、今回のラウンドテーブルを開催すると発表していた。

SECのポール・アトキンス(Paul S. Atkins)委員長は当時、米国株式市場が夜間取引の拡大に向かっているとの認識を示し、24時間取引と投資家・顧客保護とのバランスを取ることへの期待を表明している。

参考:発表 
画像:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者