バックパックUS、マルチコイン共同創業者カイル・サマニを取締役に

米国展開とトークン化株式戦略を強化

暗号資産(仮想通貨)取引所などを展開するバックパック(Backpack)の米国部門バックパックUS(Backpack US)が、暗号資産投資会社マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)共同創業者のカイル・サマニ(Kyle Samani)氏を取締役会メンバーに迎えた。バックパック(Backpack)が9月2日に発表した。

サマニ氏は、ソラナ(Solana)の初期投資家として知られるほか、DeFi(分散型金融)やブロックチェーンインフラ、グローバル資本市場について発信してきた。また、消費者・投資家保護を強化しつつ、ブロックチェーンによるイノベーションを可能にする暗号資産規制を支持しているという。

バックパックは今回の任命について、規制市場と分散型金融ネットワークをつなぐ同社の戦略を強化するものと説明している。

サマニ氏は、世界の資本市場の将来は「DeFiか伝統金融か」という二者択一ではなく、機関レベルのリスク管理とオンチェーンの効率性・透明性を組み合わせることにあるとの見解を示した。

なおサマニ氏は2017年にトゥシャー・ジェイン(Tushar Jain)氏とマルチコイン・キャピタルを共同設立したが、今年2月に同社のマネージングパートナーを退任している。

バックパックは米国展開を進めるなか、実株式とトークン化株式の取引サービスを拡充している。同社は今年7月、海外投資家向けに一部の米国株式を24時間365日取引できるサービスを世界で初めて開始したと発表。スペースX(SpaceX)、マイクロン(Micron)、サンディスク(SanDisk)に加え、その後、SKハイニックスの米ナスダック上場ADR(SKHY)も対象銘柄に追加したという。

またバックパックUSは今年6月、元米証券取引委員会(SEC)委員および代行委員長のマイケル・S・ピウォワー(Michael S. Piwowar)氏も取締役会メンバーに迎えている。

バックパックグループは、暗号資産取引所と自己管理型ウォレットに加え、規制下の証券仲介機能とトークン化プラットフォームを組み合わせたバックパック・セキュリティーズ(Backpack Securities)を展開している。同社によると、150超の国・地域でサービスを提供し、取引高は4,500億ドル(約71兆円)を超えるという。

参考:バックパック
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。