コスモスラボとピアシスト、中南米・カリブのCBDC相互運用実証に参画

Cosmos LabsとPeersystがCBWeb3 Project参画

コスモスラボ(Cosmos Labs)とスペインのブロックチェーン関連企業ピアシストテクノロジー(Peersyst Technology)が、中南米・カリブ地域の金融インフラ実証「CBWeb3プロジェクト(CBWeb3 Project)」を主導する非営利団体LNETと覚書(MOU)を締結した。両社が7月23日に発表した。

両社は今回のMOUに基づき、CBWeb3プロジェクトに技術面で参画する。同プロジェクトは、米州開発銀行グループのイノベーション・ベンチャーキャピタル部門IDBラボ(IDB Lab)が資金提供する中南米・カリブ地域向けの共通試験ネットワーク構築を目指すプロジェクトだ。

同プロジェクトでは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を含むデジタル中央銀行マネーやトークン化金融資産について、異なるネットワーク間の相互運用性を検証する。

同プロジェクトの公開リポジトリによると、主な検証対象には、中央銀行によるトークン化中央銀行マネー(tCeBM)の発行・償還、ハッシュタイムロックコントラクト(HTLC)を用いた2つの国内ネットワーク間でのPvP決済(異なる2通貨の同時決済)、商業銀行が共通ハブ上の流動性プールを利用して通貨を交換する自動マーケットメーカー(AMM)を用いた取引が含まれる。

これらの実証を通じて、中央銀行が自国のデジタル通貨に対する発行権限や金融政策上の管理を維持しながら、各国・地域のネットワークを接続できる構成を検証するという。

コスモスラボは、相互運用性と機関向けインフラに関する知見を提供するとともに、ネットワーク間の相互運用性やクロスボーダー清算を検証する参加ネットワーク環境の一つを提供する。実証には、コスモスの技術スタックと、オープンな相互運用規格「IBC(Inter-Blockchain Communication Protocol)」が用いられる。また、ピアシストテクノロジーはパイロット環境へのIBC統合を主導するという。

IBCは、コスモス(Cosmos)エコシステムで開発された、異なるブロックチェーン間の相互運用を可能にするオープンな通信プロトコルだ。IBCに対応するブロックチェーン同士では、トークンの転送に加え、メッセージやアプリケーションデータなどを送受信できる。

参考:コスモス
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/23話題】a16z Cryptoがa16z Frontierに改称、経産省がオフホワイトハッカーチーム設立へ、自民党が暗号資産の追跡強化提言など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

アイルランド中銀、コインベース現地法人に約325万ユーロの制裁金。顧客資金保全などに不備

アイルランド中央銀行(Central Bank of Ireland)が、暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベース(Coinbase)の現地法人コインベース・アイルランド(Coinbase Ireland Limited)に対し、顧客資金の保全および業務委託管理に関する規制違反を理由に、325万2,618ユーロ(約5.7億円)の制裁金を科すことで合意したと10月22日に発表した