ロシア最大手銀行、暗号資産サービスを既存金融インフラへ統合
ロシア最大手で政府が過半数株式を保有する銀行スベルバンク(Sberbank)が、暗号資産(仮想通貨)ウォレットおよびデジタル資産の預託・保管サービスを提供する計画を進めていると、ロシアメディア「RBC」が7月6日に報じた。
同メディアによると、同サービスは同行のモバイルアプリ「スベルバンク・オンライン(Sberbank Online)」および投資サービス「スベルインベストメンツ(SberInvestments)」に統合される。2026年12月1日までの提供開始が目指されているという。
今回の取り組みは、スベルバンクが認可された暗号資産関連サービスを既存の銀行アプリ内での提供を目指すものだ。具体的には、「スベルバンク・オンライン」や「スベルインベストメンツ」に機能を統合し、ユーザーが暗号資産を保有・管理できるようになる予定だ。また、デジタル預託サービスでは、顧客の暗号資産を保管し、保有状況を記録・管理する仕組みを提供するとされている。
報道によると、今回の発表の背景には、ロシアで銀行による暗号資産サービスの提供環境が整備されつつあることがあるという。具体的には、ロシアでは暗号資産による国内決済は禁止されている。一方、新たな法案の成立・施行により、ライセンスを受けた事業者による暗号資産サービスの制度化が進められており、銀行など既存金融機関による参入環境も整備されつつあるとのこと。
なお、スベルバンクは、こうした制度整備に合わせて暗号資産関連事業を段階的に拡大してきた。具体的には、2025年5月にビットコイン(BTC)価格連動型の仕組債を提供したほか、暗号資産担保ローンや暗号資産取引関連サービスへの参入方針も相次いで明らかにしている。
さらに昨年には、ロシア国内向けの暗号資産カストディサービス構想も公表していた。具体的には、海外金融機関の事例を踏まえた暗号資産規制案をロシア中央銀行へ提出し、カストディサービス実現に向けた制度整備を提案していた。
今回明らかになったウォレットおよびデジタル預託サービスの提供計画は、スベルバンクがこれまで段階的に進めてきた暗号資産関連事業を、既存の銀行アプリ上で提供する計画として位置付けられる。具体的には、「スベルバンク・オンライン」や「スベルインベストメンツ」を通じて、暗号資産ウォレットおよびデジタル預託サービスを提供する予定とのことだ。
参考:RBC
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