リップル、XRPレジャー向けAIエージェント決済スターターキット公開

RippleがXRPL AI Starter Kit公開

米リップル(Ripple)が、分散型パブリックブロックチェーン「XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)」上で、AIエージェント向け決済アプリケーションを構築する開発者向けキット「XRPL AI Starter Kit」を公開した。同社が6月10日に発表した。

同キットは段階的に提供される予定とのこと。今回は、開発者がXRPレジャー上でAIエージェントを活用したアプリケーションを見つけ、学び、構築しやすくすることに重点を置いた第1弾が公開された。

第1弾には、XRPLドックスMCPサーバー(XRPL Docs MCP Server)を通じてXRPレジャー関連文書へアクセスできる機能が含まれる。また、米アンソロピック(Anthropic)のAIアシスタント「Claude」向けに、XRPLエージェントウォレットスキル(XRPL Agent Wallet Skill)とXRPLペイメントスキル(XRPL Payment Skill)、xrpl.org上の新たな開発者向けページ2本も公開された。

両スキルにより、クロードはウォレット作成、残高確認、支払い、取引追跡など、XRPレジャー上の一般的な操作に構造化された形でアクセスできるという。

またリップルのパートナーで、AIエージェント金融向けインフラを開発するt54の貢献により、XRPレジャーはx402プロトコルの対応チェーンになったとのこと。この対応によりXRPレジャー上のエージェントは、初日からネイティブトークンXRPまたは同社の米ドル裏付け型ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を使い、API呼び出しやAIモデル推論、その他デジタルサービスへの支払いを行えるという。

RLUSDは、リップル傘下のスタンダード・カストディ・アンド・トラスト(Standard Custody and Trust Company)が発行するエンタープライズグレードのステーブルコインだ。現在、イーサリアム(Ethereum)とXRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)上でネイティブ発行されている。リップルはRLUSDについて、請求書決済や給与支払い、エージェント間取引など、価格安定性が必要なユースケースの基盤になり得ると説明している。

同社は6月4日、RLUSDについて相互運用プロトコル「ワームホール(Wormhole)」のネイティブトークントランスファー(NTT)標準を通じ、複数ブロックチェーンエコシステム間でネイティブに移転可能になったと発表した。

NTTを通じてRLUSDを利用できる主なエコシステムとして、ベース(Base)、インク(Ink)、オプティミズム(Optimism)、ユニチェーン(Unichain)、XRPレジャーEVMサイドチェーン(XRP Ledger EVM Sidechain)などが挙げられた。

参考:リップル
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。