テザー、ビットコインマイニング向けオープンソース開発キット「MDK」ローンチ

Tetherがビットコインマイニング向けOS開発キット公開

ステーブルコイン発行企業テザー(Tether)が、ビットコイン(Bitcoin)マイニング事業者と開発者向けのオープンソースフルスタック開発フレームワーク「マイニングデベロップメントキット(Mining Development Kit:MDK)」のローンチを4月27日に発表した。

MDKは、特定のハードウェアやベンダーに依存せず、家庭用マイナーからギガワット規模の大型施設までマイニングインフラを監視・制御し、その上にツールを構築できる環境を提供するとのこと。

従来のマイニング業界では、独自仕様のツールやベンダーロックインにより、システム間の相互運用性が制限され、断片化したシステムをまたいだ運用や拡張にコストがかかる課題があったという。

MDKは、断片化したインフラスタックを単一のオープンフレームワークに置き換えることで、運用ダッシュボード、自動化ワークフロー、プール管理ツール、分析パイプラインの迅速な開発に対応するとのこと。また、産業規模のマイニングでは、大規模運用におけるAI(人工知能)駆動の最適化も可能にする予定とのことだ。

テザーの発表によるとMDKは、MDKコア(MDK Core)とUIデベロップメントキット(UI Development Kit)の2層から構成されるという。MDKコアは、カスタマイズ性、柔軟性、リアルタイムのデバイス制御を提供するオープンソースSDKという。UIデベロップメントキットは、ダッシュボードやアプリケーション構築に使える標準コンポーネントを提供するとのこと。

またMDKは、ジャバスクリプト(JavaScript)バックエンドSDKと、リアクトUI(React UI)コンポーネントライブラリを組み合わせたモジュラー構造を採用しているとのこと。

テザーCEOパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏はMDKについて、「自律エージェントやワークフローへの移行を支える基盤になる」と発表にて説明した。

テザーは2月2日、ビットコインマイニング向けオペレーティングシステム(OS)「マイニングOS(Mining OS:MOS)」のオープンソース化を発表している。 MOSは、ビットコインマイニングの運用を大規模に管理・監視・自動化するためのOSだ。マイニング拠点全体のエンドツーエンドの可視化を提供し、ハードウェア、エネルギー、インフラ、運用データを単一の統合システムに集約する。これによりマイニング運用者はハッシュレートだけでなく、エネルギー使用量、デバイスの健全性、拠点レベルのインフラ状況まで包括的に把握できるという。

テザーにとってMDKは、MOSやその他のマイニングアプリケーションを構築するためのオープンな開発フレームワークとのことだ。

参考:テザー
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。