テザー、USDTフル監査にKPMG起用へ。PwCも体制整備で関与=報道

テザーのフル監査でKPMG起用が判明

ステーブルコイン「USDT」を発行するテザー(Tether)が実施予定の初の完全な独立財務諸表監査について、監査法人がKPMGであると「英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)」が3月27日に報じた。

また同報道によると、KPMGが監査を担当する一方で、監査に向けた内部体制の支援をするため別のビッグ4監査法人であるプライスウォーターハウスクーパース(PwC)も起用されたとされる。一般に、財務諸表監査は企業の内部統制や会計処理の整備状況が重要となるため、監査を実施する主体とは別に、事前準備を支援する外部専門機関が関与するケースもある。PwCはその役割を担うとみられる。

テザーは3月24日、同社初となるフル監査の実施に向け、「ビッグ4」と呼ばれる大手会計事務所の1社と正式契約を締結したと発表していたが、当時は具体的な監査法人名を明らかにしていなかった。

同社によると、今回の監査は特定時点の残高確認にとどまる「アテステーション」ではなく、財務諸表全体を対象とする「フル監査」となる。ビッグ4によるフル監査は、国際的にも最も厳格な財務評価の1つとされる。

テザーはこれまで、BDOイタリア(BDO Italia)によるアテステーションを公表してきた。少なくとも直近の公式公表では、2025年第3四半期と第4四半期のアテステーションが確認できる。今回の取り組みにより、より包括的な財務情報の検証と開示が進む可能性がある。

同社は、今回の監査について、デジタル資産や伝統的な準備資産、トークン化された負債を含む複雑な財務構成を対象とし、初回監査としては金融市場で史上最大規模になる可能性があるとしている。

参考:フィナンシャル・タイムズ
画像:USDT

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。