オープンシー、SEAトークン発行を延期。市況など考慮で

SEAトークン発行を延期

NFTマーケットプレイスを運営するオープンシー(OpenSea)のトークン「SEA」の発行を延期する方針を、同社CEOのデビン・フィンザー(Devin Finzer)氏が自身のXアカウントで3月16日に明らかにした。

SEAのトークン生成イベント(TGE)は、当初2026年第1四半期(Q1)に実施される予定で、3月30日のイベントで初期段階が開始される見込みだった。なお新たな実施時期は示されていない。

フィンザー氏は、チームは開発を進めているものの、オープンシー財団(OpenSea Foundation)がスケジュールの見直しを決定したと説明。「遅延は遅延だ」としたうえで、現在の暗号資産(仮想通貨)市場環境が厳しい状況にあることや、トークン発行は一度きりであることを理由に挙げている。

同氏は、当初のスケジュールを維持することも可能だったが、不完全な状態でのローンチを避け、すべての準備を整えたうえで実施する判断を優先したと述べている。

また現在実施されている報酬プログラムについては、現行のウェーブ(報酬配布キャンペーンの期間区分)を最後とする方針が示された。このほかTGEスケジュール変更に伴い、報酬プログラム期間中に徴収されたプラットフォーム手数料については、返金オプションを提供する方針も示された。

さらに3月31日から60日間、同社は自社プラットフォームにおけるトークン取引手数料を0%に引き下げるとした。クロスチェーン取引やモバイルアプリなどの新機能の利用促進を目的とする。

なお、オープンシーはNFTマーケットプレイスから、暗号資産(仮想通貨)を含む包括的なオンチェーン取引プラットフォームへの転換を進めている。2026年第1四半期に予定されていたSEAトークンの発行も、その新たな戦略の一環として位置付けられていた。

同社はクロスチェーン取引やモバイルアプリ、無期限先物取引などの機能拡張を進めており、NFTに限定しない取引基盤の構築を目指している。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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