規制下銀行初、スイスのアミナバンクがDLT取引・決済システム「21X」の上場スポンサーに

AMINAが21Xの上場スポンサーに

スイスの暗号資産(仮想通貨)銀行アミナバンク(AMINA Bank:以下、アミナ)が、完全規制型DLT(分散型台帳技術)取引・決済システム「21X」のリスティング(上場)スポンサーになったと3月9日に発表した。

アミナは、上場スポンサーとして21Xに加わる初の規制当局の監督下にある銀行とのこと。上場スポンサーとは、発行体が市場に証券を上場させる際に、手続きや要件対応を支援する役割を担う参加者を指す。

21Xは、トークン化された株式や債券、ファンドを対象に、発行から売買、決済、レジストリーサービスまでを提供する、独フランクフルト拠点の金融機関だ。EU(欧州連合)初の完全規制型DLT取引・決済システムとして21Xは展開されている。

今回の取り組みでアミナは、裏付け資産に対する機関投資家向け水準のカストディ(保管)と銀行サービスを提供するという。あわせて、規制下のカストディからオンチェーン発行、取引、決済までを一貫してカバーする、エンドツーエンドのトークン化基盤を構築する。

この取り組みにあたり、アミナは既存協業先のトークナイ(Tokeny)と連携するとのこと。トークナイは、デジタル証券向けのトークン化基盤を提供している企業だ。今回の連携では、トークナイが自動化されたコンプライアンス管理機能を備えたオンチェーン発行を担うという。21Xは、トークン化証券の規制下取引とアトミック決済を提供するとのことだ。

発表によると今回の連携は、機関投資家によるトークン化金融商品の導入を阻んできた課題に対応するものだという。具体的には、規制下にある伝統的資産のカストディとオンチェーン発行、流動性のある流通市場までを結ぶエンドツーエンドのルートが欠けていた点を、アミナは課題として挙げた。

アミナは、スイス金融市場監督機構(FINMA)の認可を受けた暗号資産銀行だ。アミナグループはスイスに加え、アブダビと香港でも規制下の拠点を展開している。さらに2025年10月29日、同グループの新設子会社アミナ・オーストリア(AMINA Austria)は、オーストリア金融市場庁(FMA)からEUの「暗号資産市場規則(MiCA/MiCAR:Markets in Crypto Assets Regulation)」に基づくCASP(暗号資産サービスプロバイダー)ライセンスを取得した。 

参考:アミナバンク
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。