Figureがオンチェーン公開株式ネットワークを開始
米フィンテック企業のフィギュア(Figure Technology Solutions)が、公開株式をブロックチェーン上で発行・取引する仕組み「オンチェーン・パブリック・エクイティ・ネットワーク(OPEN:On-chain Public Equity Network)」を立ち上げたと1月14日に発表した。
フィギュアは、融資の組成や証券化、資金調達、二次流通といった金融取引をブロックチェーン上で処理することを主軸に事業を展開する企業だ。同社は、金融取引のライフサイクル全体をオンチェーンで完結させる「ブロックチェーン・ネイティブな資本市場」の構築を進めてきた。
今回立ち上げられたOPENは、企業が株式をブロックチェーンにネイティブな形で発行・登録し、取引できるネットワークだ。フィギュアが開発に関与してきたパブリックブロックチェーン「プロバナンス・ブロックチェーン(Provenance Blockchain)」上で稼働する。
フィギュアによると、OPENで扱われる株式は、既存の株式をトークン化したものではなく、株式そのものをブロックチェーン上で登録・管理する仕組みだという。米国の証券集中管理機関であるDTCC(Depository Trust and Clearing Corporation)に登録された証券をトークン化する方式ではない点が特徴とされている。
近年、現実資産(RWA)をブロックチェーン上で扱う動きが拡大しており、米国債やマネー・マーケット・ファンド(MMF)、私募クレジットなどを中心にトークン化の事例が増えている。
一方で、公開株式については既存の市場インフラや規制との関係が複雑なことから、オンチェーンでの本格的な取り扱いはこれまで限定的だった。フィギュアは、オンチェーン融資分野での実運用実績を背景に、公開株式市場への展開を進めるとしている。
OPEN上の株式は、フィギュアが運営する代替取引システム(ATS:Alternative Trading System)における指値注文簿で取引される。これにより、継続的な株式取引が可能になるという。
また株主は、フィギュアが提供する分散型金融(DeFi)プロトコル「デモクラタイズド・プライム(Democratized Prime)」を通じて、株式を担保にした借り入れや株式の貸し出しを行えるとのこと。これにより、従来プライムブローカーが担ってきた株式貸借の仕組みを、オンチェーン上で実行することを目指すとしている。
フィギュアは、自社がOPENを利用する最初の発行体となる予定で、昨年11月には同ネットワークを用いた非希薄化のセカンダリー株式募集に関する公募登録書類を提出したとのこと。
OPEN上で発行された株式は、同社のナスダック上場株式と双方向に交換可能とする仕組みを想定しており、両市場間で流動性を維持するとしている。
マーケットメイカーとしては、ジャンプ・トレーディングが参加準備を進めているほか、ビットゴーが必要に応じて適格カストディサービスを提供する予定だとしている。
We’re officially announcing OPEN (On-chain Public Equity Network), running on @provenancefdn , which will enable companies to list public equity natively on blockchain, not as tokenized DTCC securities.
— Figure (@Figure) January 14, 2026
OPEN brings issuance, trading, and financing of public equities fully… pic.twitter.com/XRdPE3lG4G
参考:フィギュア
画像:PIXTA