TORICOがイーサリアム取得開始、約1億円で約216ETH購入

TORICOがイーサリアム取得開始

全巻セット専門ネット書店の「漫画全巻ドットコム」などを展開する東証グロース上場企業トリコ(TORICO)が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の取得開始を12月25日に発表した。

トリコは発表同日、216.8256ETHを取得。取得価額は9,999万9,967円で、平均取得単価は461,200円とのことだ。

トリコは7月8日、新事業として暗号資産(仮想通貨)投資事業を開始すると発表。その後12月17日に同事業開始に向け、Web3ゲームおよびプラットフォーム事業を手掛けるミントタウン(Mint Town)と資本業務提携の契約を締結した。

またトリコは同事業においてビットコイン(BTC)へ投資する旨を7月8日に開示していたが、今回投資対象の暗号資産をイーサリアム(ETH)に変更した。取得するETHを保有のみでなく、ステーキング等による運用手法を組み合わせ、収益獲得のための事業用資産として活用するとした。

さらにミントタウンとの資本業務提携では、ミントタウンが管理・運営を行うファンド「Shooting Star1号投資事業有限責任組合」を割当予定先とする第三者割当による新株式の発行、およびトリコ取締役3名を割当予定先とする第三者割当による第10回新株予約権の発行をし、計4億6,800万円を調達し、その全額をETH購入に充当するとした。

トリコは、当初BTC購入に充当予定で第9回新株予約権にて調達された2億9,800万円と、手元資金2億円、本新株式発行で調達する3億2,300万円の順に最大8億2,100万円を暗号資産投資事業の立ち上げ基盤としてのETH購入に充当する予定としている。また新株予約権分の1億4,500万円については2027年1月以降に充当予定とのことだ。

今回の取得は、現在の市場価格が直近の価格推移と比較してもトリコとして投資実行に適した水準であり、投資実行の好機であると判断したためであるという。このため同社は12月より手元資金2億円を先行して投入し、即座にイーサリアムの購入を開始したとのことだ。

なおトリコは「日本 No.1 イーサリアム運用会社へ」というミッションを掲げ、ETHの戦略的な保有と運用を通じて株主価値を最大化し、日本で最も信頼されるイーサリアムホルダーとして、社会実装を力強く推進することを目指すとしている。

またミントタウンの「Shooting Star1号投資事業有限責任組合」には、起業家の堀江貴文氏や溝口勇児氏の他、イケダハヤト氏が出資表明している。

参考:TORICO
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。