NTTデジタル、NTTドコモ・グローバルに吸収合併へ。Web3事業の発展のため

NTTデジタルがNTTドコモ・グローバルに吸収合併へ

NTTドコモのWeb3推進子会社NTTデジタル(NTT Digital)がNTTドコモ・グローバルに吸収合併されることが、12月19日に発表された。

この合併は、NTTドコモ・グローバルを吸収合併存続会社、NTT デジタルを吸収合併消滅会社として、2026年2月1日をもって行われるとのこと。合併の目的は、「欧州、北米を中心とした分散型デジタルIDやブロックチェーン活用の世界的な社会実装が進む中、web3事業をさらに発展させること」であるという。

合併後は、NTTデジタルが展開するブロックチェーンインフラ事業(バリデーションサービス、ノード運営サービス)などすべての事業をNTTドコモ・グローバルにて継続するとのことだ。

NTTドコモ・グローバルは、web3などの最先端技術を海外展開するために2024年7月に設立された企業だ。設立予定の発表時にNTTデジタルおよびOREX SAI、海外現地法人3社の株式移管準備を進めていくと伝えられていた。

なおweb3に関してドコモは、2022年11月に6,000億円規模の投資を行う方針を発表。日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」の開発を主導するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)およびアクセンチュア(accenture)と連携し、ブロックチェーンやウォレット等「基盤側のサービス提供を目指す」としていた(なおドコモとステイクテクノロジーズは両社で事業検討を進めていたというが、具体的なプロジェクトを実施するには至らなかったことが「あたらしい経済」のインタビューで語られている)。

その後ドコモのweb3を推進する子会社としてNTTデジタルが新設。web3の社会実装に向け、web3スタートアップを含む13社と連携を開始し、2024年3月にはデジタルウォレット「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」を提供開始する他、同年4月にはNFT流通促進の実証実験を、web3ゲーム「STEPN(ステップン)」等を手掛けるFSL(ファインドサトシラボ)グループと連携し実施することを発表していた。

そして今年7月には、スクランベリー・ウォレットが9月30日15:00をもって提供終了となること、法人向けサービス「スクランベリー・ウォレット・スイート(scramberry WALLET SUITE)」も2026年1月26日をもって提供終了となることが発表された。

画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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