米リップル、ステーブルコイン決済「レイル」の買収完了

RippleがRail買収完了

米リップル(Ripple)社が、ステーブルコイン決済インフラ提供のレイル(Rail)の買収完了を12月12日にXで発表した。

レイルの買収完了により、リップル社によるブロックチェーン活用の国際決済ソリューション「リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)」が、「市場で最も包括的なエンドツーエンドのステーブルコインソリューションになる」と発表で説明された。

なおリップル・ペイメンツは、単一のAPIで24時間365日稼働するグローバル決済ネットワークに接続し、顧客が暗号資産(仮想通貨)をバランスシート上で保有しない形でもUSD支払いを含む決済フローを扱えるとのこと。

リップル社は11月5日の発表で、レイルの買収を通じて同社の米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」とネイティブトークン「エックスアールピー(XRP)」を活用した、フルサービスのクロスボーダー機能をリップル・ペイメンツに追加する方針を示していた。これによりリップル社は企業の国際送金をより迅速かつ効率的にすると説明した。

なお、リップル社は8月7日の発表でレイルと2億ドル(当時約294億円)での買収合意を明らかにしていた。

さらに8月7日の発表の中で、レイルCEOバヌ・コーリ(Bhanu Kohli)氏は、同社が過去4年間にわたり、ステーブルコインを用いた国際ビジネス決済の仕組みを構築してきたと説明した。また同氏は、2025年に360億ドル規模と見込まれるグローバルB2Bステーブルコイン決済のうち、10%以上を処理する見通しだとコメントしていた。 

参考:リップル社
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。