トゥエンティワン・キャピタルがSPAC上場へ、CEPとの事業結合が承認

トゥエンティワン・キャピタルがCEPと事業統合へ

ビットコイン関連事業を手がけるトゥエンティワン・キャピタル(Twenty One Capital)が、キャンター・エクイティ・パートナーズ(Cantor Equity Partners:CEP)との事業結合がCEPの臨時株主総会で承認されたと12月3日に発表した。

トゥエンティワン・キャピタルは、ビットコイン(BTC)関連事業に特化した新設の事業会社で、株式市場を通じたビットコインへのエクスポージャー提供を目的としている。同社はビットコインを基盤とした事業ラインを展開し、「資本効率の高いビットコイン蓄積」を中心に長期的な価値創出を目指すとしている。

一方、CEPは「スペシャル・パーパス・アクイジション・カンパニー(SPAC)」と呼ばれる形態の企業で、未上場企業との事業結合(買収)を目的に設立される会社である。SPACは自ら事業を持たず、投資家から集めた資金を用いて後に買収を行う点が特徴だ。CEPは金融大手キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)の関連企業がスポンサーとなっている。

トゥエンティワン・キャピタルによると、事業結合および関連するパイプ(PIPE)投資は12月8日頃に完了する見込みだという。完了後、両社を統合した新会社は「トゥエンティワン・キャピタル(Twenty One Capital, Inc.)」として事業を継続し、クラスA普通株は12月9日からニューヨーク証券取引所(NYSE)でティッカーシンボル「XXI」として取引開始される予定だ。

CEPは、今回の株主総会の議決結果を米証券取引委員会(SEC)に提出する「Form 8-K」で12月4日に公表している。今回の承認は、各種のクロージング条件が満たされる、または放棄されることを条件に最終的に成立する。

トゥエンティワン・キャピタルのCEOで共同創業者のジャック・マラーズ(Jack Mallers)氏は自身のXアカウントで「ゲーム開始だ。火曜日にNYSEで会おう。(Game on. See you at the NYSE on Tuesday.)」と投稿し、上場予定をあらためて示唆した。

参考:プレスリリースForm 8-K
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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