フランクリン・テンプルトン、香港でトークン化ファンド提供開始

フランクリン・テンプルトンが機関投資家向けオンチェーンファンド拡大へ

米資産運用大手フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、トークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)「フランクリン・オンチェーン米国政府マネーファンド(Franklin OnChain U.S. Government Money Fund)」を香港の機関投資家向けに提供開始したようだ。複数のメディアが11月5日に報じた。

報道によると同ファンドは、ルクセンブルク籍のMMFを基盤とし、米国政府短期証券などに投資することで資本保全と流動性維持を図りつつ利回り獲得を目指す設計となっている。ファンド持分はブロックチェーン上でネイティブに発行・記録され、保有状況の管理がオンチェーンで行われるという。

今回の提供開始は、香港金融管理局(HKMA)が発表したフィンテック戦略「フィンテック2030(Fintech 2030)」に関連する取り組みの一環とされている。同戦略では、人工知能(AI)およびトークン化金融インフラの拡充が重点分野とされている。

また米メディア「ザ・ブロック(The Block)」は、フランクリン・テンプルトンが、トークン化預金および資金フローの実証計画「プロジェクト・アンサンブル(Project Ensemble)」を通じて、香港拠点の金融機関HSBCおよび暗号資産取引プラットフォームOSLグループ(OSL Group)と連携していると報じている。

参考:ザ・ブロック
画像:iStocks/BalkansCat

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あたらしい経済 編集部

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