【速報】日本初のステーブルコイン「JPYC」、リリース初日に発行額1,500万円突破

JPYCの発行額が1,500万円を突破

日本初となる日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行額が、リリース初日に1,500万円を突破した。

本日10月27日13:00より、JPYCの発行および償還の受付を行う専用プラットフォーム「JPYC EX(ジェーピーワイシーエクス)」が公開され、同ステーブルコインは正式リリースされた。

サードパーティーとして公開されているJPYCのアナリティクス「JPYC Analytics」によると、記事執筆時点(10/27 18:00)での発行量は1,633万1,824JPYCとなっている。なお発行開始1時間程度で1,000万JPYCを突破していた。

リリース時点のJPYCの対応チェーンは、イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)。発行量が最も多いのはポリゴンで約611万JPYC。次にアバランチで約521万JPYC、そしてイーサリアムが500万JPYCとなっている。

JPYC社は事前に4億円分のJPYCを発行しており、これをJPYC購入者に送金することで流通させている。なお現状の「JPYC Analytics」では、各チェーンに存在する総発行量から運営のアドレスが現在所有している数量を引くことで、JPYC社のアドレスからすでに送金されたJPYCの合計量を算出し、これを発行額とみなしている。

なおJPYC EXの登録ユーザーは、JPYC EX上から発行予約を行い、銀行振込によって指定の口座に日本円の入金をすることで、登録済ウォレットアドレスへのJPYC発行が受けられるという。

また同様に、JPYC EX上から償還予約を行い、指定されたアドレスにJPYCを送付することで、登録出金口座への日本円払い戻しができるとのこと。

同サービスによるJPYCの発行・償還は1回3,000円以上、1日100万円までとなっている。ただしイーサリアムの発行のみ100万円以上の利用額制限がある。ユーザー間の送金・決済には制限がないとのことだ。

またサービスの登録には、本人確認(犯罪収益移転防止法上の取引時確認)が必要だという。JPYC社の取引時確認は、マイナンバーカードを用いた公的個人認証(JPKI)に一本化しているとのことだ。

JPYC社が発行する資金移動業型ステーブルコインJPYCは、日本円と1:1で交換可能な日本円建ステーブルコインであり、裏付け資産は日本円(預貯金および国債)によって保全する。これにより利用者は同額の日本円に償還できるステーブルコインが利用できるようになる。 

JPYC社はJPYC取り扱いにあたり、8月18日付で資金決済法に基づく「資金移動業者」の登録を得ている。

参考:JPYC Analytics
画像:iStocks/Priyanka-Naskar

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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