バイナンス、韓国大手取引所GOPAXの買収完了=報道

BinanceがGOPAX買収手続き完了

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、韓国大手の暗号資産取引所ゴーパックス(GOPAX)買収について、手続きを完了したと現地メディア「MK」が10月16日に報じた。

バイナンスは2023年2月にゴーパックスの持分67%を取得して筆頭株主となり、同年3月7日に役員変更申告書を提出していた。しかし同年6月7日の現地メディア「ニュースピム(Newspim)」の報道によれば、韓国金融サービス委員会(FSC)は提出されていた同申告書を停止したという。

今回の報道によると、FSCの金融情報分析院(FIU)は10月15日、ゴーパックスの役員変更申告書を受理したという。 前回の提出から今回の手続き完了までおよそ3年程度かかったことになる。

なおバイナンスに対する停止措置は、米SEC(証券取引委員会)が2023年6月5日にバイナンスと同社前CEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏を提訴したことが背景にあると見られている。

さらに、SECがバイナンスUS関連の資産凍結も要請したことを受け、FSCはゴーパックスの買収計画が白紙に戻る可能性を示唆していた。

なおバイナンスは2023年11月、米国当局によるAML対策の不備を認め、約43億ドル(当時約6,370億円)を超える罰金の支払いを命じられた。また、CZ氏も同様の容疑を認めてCEO職を辞任し、2024年4月30日に禁錮4カ月の判決を受けた。

その後、米SECは今年5月29日にバイナンスおよびCZ氏に対する民事訴訟を当事者合意に基づき「却下と同時に再訴不可(with prejudice)」で取り下げ、事件は終結した。

参考:MK
画像:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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