YZiラボ、10億ドル規模のBNBチェーン開発者支援ファンド立ち上げ

YZi LabsがBNB Chain上の開発者向けにファンド設立

投資・インキュベーション組織のYZiラボ(YZi Labs:旧 Binance Labs)が、BNBチェーン(BNB Chain)上の開発者向けに、10億ドル(約1,527億円)規模のビルダーファンドを立ち上げたと10月8日に発表した。

同ファンドの投資対象には、BNBチェーン上のトレーディング、RWA(実物資産)、AI(人工知能)、DeSci(分散型科学)、DeFi(分散型金融)、ペイメント、ウォレットなどのプロジェクトが含まれるとのこと。

また開発者は、BNBチェーンの高性能・低コストなインフラを活用し、強化されたツール、資金、各種統合、および4億6,000万人超のユーザーエコシステムにアクセスできるという。

さらにMVB(最優秀開発者)は10月から、選抜育成プログラム「EASYレジデンシー(EASY Residency)」内のBNB開発者向け専用コースとして運用され、最大50万ドル(約7,640万円)の支援金が提供されるとのこと。加えて、YZiラボおよびBNBチェーンのコアチーム、投資家、メンター、パートナーで構成されるグローバルネットワークへのアクセスも付与されるという。

今回のYZiラボによるファンド立ち上げは、BNBチェーンが1日あたり2,600万件規模のトランザクションを記録し、DEX(分散型取引所)の取引高およびDAU(日次アクティブユーザー数)で首位となったタイミングで発表された。

なおBNBチェーンのネイティブトークンBNBは、10月7日 21:10にATH(過去最高値)となる1,355.1ドルの高値を付けた(tradingview Binance参照)。記事執筆時点(2025年10月10日 13:45)では1,266ドル台で推移している。

参考:tradingview Binance
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。